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浜松市美術館で「ジョルジョ・デ・キリコ展」-8割が日本初公開

「ジョルジョ・デ・キリコ展」が開催されている浜松市美術館

「ジョルジョ・デ・キリコ展」が開催されている浜松市美術館

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 浜松・松城の浜松市美術館(浜松市中区松城、TEL 053-454-6801)で現在、「ジョルジョ・デ・キリコ展」が開かれている。

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 ジョルジョ・デ・キリコ(1978年没)は、目に見えるものの裏側に潜む神秘や謎を表現した「形而上(けいじじょう)絵画」を生み出した画家。同画法は後の「シュールレアリスム絵画」に大きな影響を与えた。「キリコはダリが憧れた画家であり、ピカソが最も畏(おそ)れたと言われ、20世紀を代表する画家の一人」と学芸員の芹沢俊一さん。同展では、画業初期から晩年に至るまで作品を、「形而上絵画時代」や「古典主義への回帰時代」、「新形而上絵画時代」など5つの章に分けて展示。同美術館のほか、岩手県立美術館、パナソニック汐留ミュージアムの3館で順次開催される。

 展示作品は、パリ市立近代美術館所蔵を中心に、絵画や彫刻などの約100点。うち約8割が日本初公開となる。キリコが生前に自身の作品について解説した動画を流す映像コーナーも設置。「全ての時代の作品を見ることのできる回顧展は日本で初めて」と芹沢さん。

 期間中は、学芸員によるギャラリー・トーク(9月26日、10月10日14時~)や同氏の作品にちなんだ楽曲を演奏する「コンサート&作品鑑賞」(10月5日14時~)なども開催。「日本未公開の作品が多く集まったこの機会を見逃さないでほしい」と芹沢さん。「できるだけ多くの人に見てもらえるように期間中は無休にした」とも。

 開館時間は9時30分~17時。料金は、一般=1,200円、大学・高校生=800円、小中学生=300円。10月19日まで。

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