浜松で超薄型高音質ピロースピーカー、クラウドファンディングで実現

ピロースピーカーを手にする社長の大和さん

ピロースピーカーを手にする社長の大和さん

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 浜松・佐鳴台の「ライト・イア」(浜松市中区佐鳴台、TEL 090-2945-6470)が9月30日、超薄型高音質ピロースピーカーの販売を始めた。

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 社長の大和誠さんは、大手電子楽器メーカー「ローランド」に25年在籍。同社在籍中に携わった平板スピーカーにほれ込み、このスピーカーを使った商品を開発するために独立した。

 商品化の資金集めに、一般人からネットを利用し投資を募るクラウドファンディングサービスを利用。今回、目標金額50万円を大きく上回る128万5千円を集め、商品化にこぎ着けた。

 平板スピーカーは、特殊なフィルムを薄い磁石の間に挟み、放電して振動させることで音を出す仕組み。一般的なスピーカーの、ダイナミック型スピーカーは音源から振動版を通じて音を放射するが、平板スピーカーはフィルム全面が音源として駆動するため、振動版で発生する音のひずみが無く、高品質な音になるという。大和さんは「平板スピーカーは、高品質な音を出すための優れた原理を持っている。薄さにだけ注目するのではなく、高品質な音に注目してほしい」と話す。

 「既存の薄型のブックスピーカーを枕の下に敷いて使っているというユーザーの声が、同商品開発のきっかけだった」と大和さん。同商品は、ブックスピーカーに比べ、スピーカーサイズを大きくすることで中低音域を強化。木枠をやめ、遠州綿紬(めんつむぎ)のカバーを採用することで、枕の下に入れた時の違和感を軽減している。

 「平板スピーカーの高い音質を日々の生活の中で体感してもらえれば」と大和さん。「今後もいろいろな商品を開発していきたい」とも。

 価格は2万2,680円。オンラインショップで販売する。

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