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浜松の親子丼・とんかつ専門店が移転リニューアル-客の不満を解消しさらなる高みを

20分以上かけて低温で揚げる「特吟とんかつ定食」

20分以上かけて低温で揚げる「特吟とんかつ定食」

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 浜松・高林に親子丼・とんかつ専門店「とん唐てん」(浜松市中区高林、TEL 053-474-3335)が3月19日、移転リニューアルオープンした。

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 2012年に佐鳴台(中区)で居酒屋から業態転換し、営業していた同店。最近では、土日には行列ができる繁盛店になったが、駐車場の問題を抱えていた。「出入りが不便」「駐車可能台数が少ない」など、来店客の8割から不満の声があったという。客の不満を解消したいという思いから、移転を決意した。

 店舗面積は約28坪。席数は、カウンター4席、テーブル36席の40席。これまで和風の内装だった店内は、リニューアルに伴いモダンな洋食店のイメージに一新。ゆっくり食事を楽しめるように、ゆとりあるテーブル配置にした。「とんかつは、フレンチのコートレットを日本風にアレンジしたカツレツが元となった洋食メニュー。以前は居酒屋からの業態転換だったので和風の内装だったが、本来あるべきイメージの店にした」と店主の名倉隆さん。

 店内だけでなく食器も一新。九谷焼や有田焼など、約100年前のものから比較的新しいものまで幅広く用意。すべて1点もののため、来店の度に異なる食器で食事を楽しむことができる。「洋風のテーブルに、骨董(こっとう)品の食器に盛り付けた料理の見栄えはとても面白い。見た目でもきっと楽しんでもらえる」と名倉さん。

 メニューは「とんかつ定食(竹)」(1,700円)、100度で20分かけて火を通すことで肉のうま味を引き出した「特吟とんかつ定食」(2,500円)、モツと手羽先、フォアグラを使った「黒軍鶏(しゃも)特製炙(あぶ)り親子丼(1,800円)など。提供する料理はリニューアル前と変わらないが、パン粉や揚げる時間と温度、肉の厚さなど、味については日々研究を惜しまないという。業態転換直後から続けている有名店の食べ歩きも継続している。

 「店の雰囲気や器の楽しさ、サービスなど、味以外でも質を上げ、満足度を高めたい」と名倉さん。「オープン当初と現在では、メニュー名と価格が同じでも、揚げ方から時間、脂身の残し方などまったく違う。オープンからの3年間で大きく進化した。これからさらなる進化を目指したい」と意気込む。

 営業時間は11時~14時、17時30分~21時。水曜・第3木曜定休。

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