浜松・鴨江町の「鴨江アートセンター」（浜松市中区鴨江町）で6月27日と28日の両日、遠州綿紬（つむぎ）を使った衣類や雑貨、家具の展示即売会「第15回 遠州綿紬 ぬくもり市」が行われる。主催は遠州縞（しま）プロジェクト（中区半田山、TEL 053-489-4761）。

　今回で15回目を迎える同イベント。これまで「イトーヨーカドー浜松宮竹店」（東区上西）で行われていたが、若手クリエーター拠点施設である同所へ会場を移転。「ART DAY’S-初夏を感じる遠州綿紬」をサブタイトルに、遠州縞を使ったアイテムを中心に、この地方の伝統工芸品である「浜松注染（ちゅうせん）そめ」や、「遠州織物」を取り扱う業者も初参加。遠州の伝統文化発信をテーマに集まった出店者は過去最大の26団体となり、品ぞろえの幅も広がった。

　当日は「ファッションショー」を開催。学生から社会人まで、8人の素人モデルがショーを行う。遠州縞だけでなく、浜松注染めや遠州織物で作ったアイテムでのコーディネートも登場するという。ほかにも、「綿操り体験、はぎれアート体験」などの生地に触れて楽しむイベントは、両日開催。購入者には1等から5等までの賞品が当たるくじ引きや、チラシまたはDMを持参すれば粗品のプレゼントも用意する。

　「浜松の工芸品を若い人にも知ってほしい」と同イベント実行委員の大高旭（あさひ）さん。「今回からは、若年客層を意識したアイテムもそろえている。若者が地場産品を気軽に使える好みを知るきっかけになれば」とも。

　開催時間は、27日＝10時～16時、28日＝10時～15時。ファッションショーは27日14時～。