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浜松城公園内にスターバックス テラス席中央にはリスの巣ある木も

テラス席からは浜松城を望むことができる

テラス席からは浜松城を望むことができる

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 浜松城公園内に4月10日、カフェ「スターバックス コーヒー 浜松城公園店」(浜松市中区元城町、TEL 053-450-6060)がオープンした。

天井に天竜材を使った店内

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 浜松市が同公園利用者にアンケートを取ったところ、「休憩スペースの充実」や「購買店の充実」という意見が多かったことから、昨年春、同公園内の事業提案を公募した。自然や歴史を大切にした「つなぐCafe」という同社のコンセプトを高く評価し、7月に公園内の事業者に決定。昨年秋に着工し、オープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約62坪。店内に50席、テラス席28席の計78席。公園の自然あふれるロケーションを生かし、木々に囲まれた森の中にあるような同店。店舗建設に当たり、できるだけ木を切らずに、避けるように店舗を設計。テラス席の中央にはリスの巣のある木を残した。南側のテラス席からは浜松城の天守閣を望むことができる。ウッドデッキのベンチでは森林浴をしているような気分でコーヒーが楽しめる空間を演出したという。

 ほかにも、天井には天竜材を使い、客席のクッションには浜松の伝統工芸「遠州織物」を取り入れ、浜松の歴史や文化を大切にする。さらに伐採した公園内の木材を入り口の扉の取手や店内の木材アートとして再利用。「つなぐCafe」のコンセプトの下、「公園との共存」を意識したという。

 メニューには県内での取り扱い2店舗目となる「スターバックス ナイトロ コールドブリュー コーヒー」(トール520円)を用意。全国でも限られた店舗でしか取り扱っていないという。同商品は熱を加えず水でゆっくりと時間をかけて抽出した水出しコーヒー。窒素ガスを注入し、一杯ずつ客の前で専用のタップからグラスに注ぐ。窒素ガスを入れることで、濃厚なとろみのある質感を生み出し、口あたりが滑らかでクリーミーな味わいになるという(以上、税別)。

 「予想以上に公園にマッチしている。これから同公園の一つの魅力となり、同店を目的に来る人も増えるのではないか」と鈴木康友市長。「同公園は街中の公園として古くから愛されてきた。自然を第一に考えながら活性化していきたい」とも。

 同社の水口(みなぐち)貴文代表取締役最高経営責任者(CEO)は「浜松市民が誇りに思う場所での出店を誇りに思う。同社は常に地域に何ができるかを考えている。地域の人と近い距離の店作りをしていきたい」と話す。

 営業時間は8時~21時。

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