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浜松市博物館で昔のくらしを体験展示 手に入りにくい珍しい道具も

炭火を入れて使う「ひのし」

炭火を入れて使う「ひのし」

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 浜松市博物館(浜松市中区蜆塚、TEL 053-456-2208)で1月25日・26日、「昔のくらし体験館」が開催される。

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 毎年恒例となっている同イベント。小学校3年生の社会科の授業で「古い道具と昔のくらし」を取り上げるのに合わせ、例年この時期に開催。博物館周辺の学校にはチラシを配り、市のサイトでも告知していることから市内各地から子どもたちが集まる。

 特に人気があるのが「しちりんでせんべいを焼いてみよう」体験。 炭火を入れたしちりんの上で、自分でせんべいを焼き、しょうゆを塗ってその場で食べられる。「昔の道具を体験してみよう」のコーナーでは、杓子(しゃくし)のような形をしており、炭火を入れてアイロンの役割をする「ひのし」や二宮金次郎が背負っていたことで知られる「背負子(しょいこ)」、「かつお節削り」、「洗濯板」などを用意。今では珍しい「黒電話」もあり、初めてダイヤルを回す子どもも多いという。

 「昔のおもちゃで遊んでみよう」のコーナーでは、お手玉、こま、けん玉、輪投げ、だるま落としなど、昔ながらのおもちゃを用意。親が子どもに遊び方を教える姿も見られ、家族で楽しむことができる。ほかにも、博物館のスタッフが、火打ち石やあんどんなどの実演をする「昔の道具実演」や「節分のお面作り」のコーナーも用意する。

 「昔ながらの体験をできるところは増えているが、道具が不足していることも多いと聞く。同館には、学校にも家庭にもないものが多く、現在では手に入りにくいものもある。今後もこうしたイベントを続けられるよう、道具を大切にしている」と学芸員の久野正博さん。「寒い時期だが、室内で体験できるので気軽に遊びに来て、見て、触って、体験してほしい」と呼び掛ける。

 開催時間は9時~16時。入場料は、一般=310円、高校生=150円、中学生以下無料。

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