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浜松・板屋の割烹居酒屋が10周年 初心忘れず和食にこだわり

オーナーの中野雅一さん

オーナーの中野雅一さん

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 浜松・板屋町の居酒屋「実味美(さんみ)和房 かぶと」(浜松市中区板屋町、TEL 053-523-9222)が2月3日、10周年を迎えた。

北海道産のあんこうの肝で作った「あん肝」

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 ほかの店にない素材を見つけ、季節ごとに厳選した食材を使った和食を提供する同店。オープン当初は、気軽に来店してもらえるよう価格を抑えていたが「もっと良い素材を用意したい」という思いから、質へのこだわりが強くなったという。平日は会社の接待利用が多く、週末はグループの飲み会や女子会に利用されている。価格は上がったが、味に納得して来店してくれるリピーターも増えた。

 現在は豊洲や名古屋、三河、浜松の4つの市場から、日本各地の旬の食材を取り寄せる。旬の魚として、舞阪産のフグを使ったてっさやてっちりや、舞阪や伊良湖産のヒラメを刺し身で提供している。マグロは味が濃く、酸味が強く、脂が甘いことからホンマグロだけを使用。千葉や塩釜、大間など、季節によって産地を変えている。メニューは時価だが、6,000円(税別)からのコースも用意している。

 「おいしい料理を出すのは当たり前であり、付加価値の提供を意識している」と店主の中野雅一さん。「大きな声を出すこと」と「笑顔で接客」はスタッフにも常に心掛けるよう指導。ほかにも、熱いものと冷たいものを、最適なタイミングで客に提供したり、トイレを常に清潔な状態にしたりするといったことを徹底。また来たくなる居心地の良い店を目指してきた。

 店名の「かぶと」は「勝ってかぶとの緒を締めよ」ということわざから取っているという中野さん。「浜松では和食の店で3本の指に入る店」という話を耳にすることあるが、そんなときこそ、この言葉を意識するという。ほかにも、飲食店に行った際「かぶとの名前をよく聞く」と言われることもあり、同業者に認知されていると感じているという。

 「初心を忘れず日々一生懸命料理を作るだけ。手を広げすぎず、これからも和食にこだわっていきたい」と中野さん。「客が本当においしいものを求めるようになってきたと感じている。今後も長く来てもらえるとうれしい」とも。

 営業時間17時30分~22時。日曜定休。

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