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浜松のホルモン店でアベノマスクと肉を交換 20日間で約130キロ分に

集まったマスクを持つ廣野早欧理さん(右)と息子の雅之さん

集まったマスクを持つ廣野早欧理さん(右)と息子の雅之さん

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 ホルモン専門店「岩田屋」(浜松市南区寺脇町、TEL 053-441-1129)で、新品の政府から配布されたマスクとホルモン肉を交換する企画が行われ喜ばれている。

アベノマスクを手渡す、かわぐちさん姉妹

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 ホルモンをメインで販売し、大正時代から3代続く同店。「うちは県西部では知られていても、それ以外の地域では知られていない」とオーナーの廣野早欧理(さおり)さん。そのため、常に地元の人に感謝の気持ちを伝えたいと考えていた。新型コロナウイルスの影響でマスク不足が続いた4月には、手作りマスクを100円で用意し、約1000枚を販売。その後、マスク不足は解消したが、フェイスブックの投稿でフィリピンのスラム街で暮らす人がマスク不足で困っており、寄付するためのマスクを集めている人がいることを知った。協力したいという思いから、通称アベノマスクと呼ばれている政府から配布された布マスクと商品のホルモンを交換する企画を始めた。

 新品のアベノマスクを1枚持っていくと、ホルモン100グラムと交換する同企画。6月2日から19日までに集まった860枚のマスクは、すでに取りまとめ、先に郵送を完了。SNSでも徐々に拡散され、20日には1日だけで589枚のマスクが集まった。余ったマスクをホルモンと交換できるのは、地元の方にも好評で、初めて同店を訪れたという北区から来たかわぐちさん姉妹は「マスクが余っていたので使ってもらえればと思って来た。しかもホルモンがいただけるのはありがたい」と笑顔を見せた。

 「ここまで岩田屋が続けられたのは、地域の皆さんのおかげ。感謝の気持ちを少しでも伝えられたら」と廣野さん。「マスクが余っている人にはホルモンを味わっていただけて、困っているフィリピンの人たちの役に立つことができる。ぜひ多くの人に来店してもらえれば」と呼び掛ける。

 マスクとホルモンの交換は6月23日まで。営業時間は8時半~17時30分。日曜・祝日定休。

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