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浜松・有玉南町のハンドメード店が15周年 周りに支えられ手作りの良さ伝え続ける

オーナーの廣瀬径子さん(中央)と宮﨑美智代さん(右)、斉藤克枝さん(左)

オーナーの廣瀬径子さん(中央)と宮﨑美智代さん(右)、斉藤克枝さん(左)

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 ハンドメードショップ「TinyHouse(タイニーハウス)」(浜松市東区有玉南町、TEL 090-3252-0076)が、7月1日に15周年を迎えた。

ハンドメイド小物が所狭しと並ぶ店内

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 給食セットや巾着などの通園通学用グッズやマスクなど、ハンドメードの布小物を中心に、ピアスなどのアクセサリーや木のボックスなどの雑貨をそろえる同店。作家からの委託販売商品とオリジナル商品があり、オーダーも受け付ける。

 「店が自宅の一角にあったので、家事との両立がしやすかった」とオーナーの廣瀬径子さん。しかし、それ以上にここまで続けてこられた要因は、取引をしているハンドメード作家に恵まれたからだという。作家の多くは、子どもが小さくて外出がしにくい時期に、趣味や特技を生かして作品を作っている。そのため、子どもの成長ととともに、外勤に出るため作品作りをやめてしまうことが多い。15年前から続いている作家はほとんどおらず、何度も入れ替わってきたが、どの作家も融通を利かせ、廣瀬さんの依頼を快く引き受けてくれたという。現在、焼き菓子やアクセサリーなどを委託している「あにまる工房」(磐田市)の斉藤克枝さんは「廣瀬さんは商品を大切に扱ってくれて、人柄も雰囲気もとてもいい」と話す。

 市内を中心に磐田市などからも来店してくれる人がいる同店。リピーターも多く、上の子のときに購入した通園セットを気に入り、下の子のときにも利用したり、子どもと母親、祖母の三世代で訪れたりすることもある。オープン当初に来店していた人が、久しぶりに再来店したこともあり「店のことを忘れないでいてくれたことがうれしい」と廣瀬さん。最近では、インスタグラムを見て新規で来店する人も増えたという。今年は新型コロナウイルスの影響で毎年春に売れる通園・通学グッズが3月4月にほとんど売れず、15年で初めての経験をした。

 6月24日から、これまで支えてくれた人たちに感謝の気持ちを込めた15周年の記念イベントを開催。雑貨などのセールや、購入1,000円以上のお買い上げくじを用意し、出迎える。

 新型コロナウイルスの拡大防止のための対策として、レジには飛沫(ひまつ)防止用のシートを用意。マスクを着用し、来店客が利用できるアルコール消毒を準備する。扉を開け換気しているほか、セール品やマスクなどの売れ筋商品は、店外に置くことで密な状態を避ける工夫をしている。

 「人と違うもの、一点物、個性のあるものがそろっている。ハンドメードの良さを感じてもらえれば」と廣瀬さん。「子どもから年配の方まで、年代問わず皆さんに来てほしい」と呼び掛ける。

 営業時間は10時~17時。日曜~火曜定休。イベントは今月4日まで。

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