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浜松のソースメーカーがミニパック販売 コロナ禍での新しい食スタイルに合わせて

「ミニパック」に入った中濃ソース

「ミニパック」に入った中濃ソース

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 浜松のソースメーカー「鳥居食品」(浜松市中区相生、TEL 053-461-1575)が9月10日、「トリイの中濃ソース ミニパック」の販売を始めた。

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 もともと、同社のソースを利用している人から「お弁当用に持ち歩けるものが欲しい」、「一人暮らしで定番のボトルでは多すぎて使いきれない」といった声があった。ニーズはあるもののまだまだ少なく、ミニパックを作る際のロットが大きいこともあり去年までは商品化をちゅうちょしていた社長の鳥居大資(だいし)さん。しかし、今年、新型コロナウイルスの影響を受け、飲食店のテーブルに置かれていた調味料ボトルが撤去されたり、弁当を作る人が増えたりするなど、個包装の需要が急速に増えた。そこで、手軽に持ち運びができるソースのミニパックを開発し、販売にこぎ着けた。

 個包装の調味料は一般的に透明フィルムを使っていることも多いが、同商品はアルミとプラスチックで多重構造になった「アルミ蒸着フィルム」を採用し、風味の劣化がしにくいようにした。形状にもこだわり、通常こういったソースは切手のような長方形の形が多いが、長細いスティック状に。同時に、切り口の幅を狭めたことで、切りやすく、ソースをかけるときに手が汚れにくく仕上げた。外箱は、スティックコーヒーをヒントにし、箱の上部を切り取れるようにすることで、そのままテーブルに置き、ケースとして使うことができるようにした。

 ミニパックの中身は、同社の定番商品である「トリイの中濃ソース」をそのまま使っている。タマネギやトマト、リンゴなど厳選した素材を使い、甘みを調整して仕上げ、独自の技術で作ったオリジナルブレンド。フライの衣の脂分と混ざることであっさりとして甘みを感じるように仕上げている。

 「個包装に取り組んだのは初だが、飲食店や食堂のテーブル、職場の休憩室、スーパーの総菜、一人暮らしの冷蔵庫など、さまざまなシーンで使ってもらえると思う」と鳥居さん。「販売しながら新しいニーズも探していきたい。実際に使った方からのフィードバックを受けて、より具体的な使い方や使うシーンを提案していければ」とも。

 価格は5ミリリットル×20包 =400円。同社オンラインショップと工場直販所、とぴあ浜松ファーマーズマーケット、市内小売店などで販売する。

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