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浜松の菓子店がミニチュアダイニングのスイーツの複合施設 地元信用金庫ともコラボし

巨大モニュメントが目を引く「スイーツバンク」

巨大モニュメントが目を引く「スイーツバンク」

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 「うなぎパイ」を販売する浜松の菓子店「春華堂」(浜松市中区神田町、TEL053-441-3340)が4月12日、スイーツの複合施設「SWEETS BANK(スイーツバンク)」をオープンした。

北海道産バターを使う菓子「バター3℃」

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 工場の老朽に伴い新社屋の建設を検討する中、浜松いわた信用金庫の森田支店の移転タイミングが重なり、併設を検討。地域の方により気軽に親しまれる運営を目指すというお互いのコンセプトも重なり、ユニークな建物や店舗づくりで気軽に足を運べる複合施設の建設を計画。店舗間を行き来する相乗効果に期待できると見越し、今回のコラボが実現した。

 約2100坪の敷地に、北棟と南棟の2つの建物が併設する。北棟は、家族団らんの象徴であるダイニングテーブルや椅子、ショッピングバッグなどを実物の13倍に拡大した巨大モニュメントが目を引く建物。1階は一般客を対象にした店舗がならぶ。菓子店「SHOP春華堂」は、看板商品である「うなぎパイ」の印象が強いため「土産物を販売する店」として認知されている同社のイメージを払拭(ふっしょく)し、よりカジュアルに利用できる店を目指す。「バター3℃(サンド)」(6個=1,728円)は、北海道バターを使いコクの深い味わいを楽しめる。地元の素材をできる限り使いたいと考える同店は、「長坂養蜂所」(北区三ヶ日町)の蜂蜜で甘みを加える。「上生菓子かしぐらしのピギー」(432円)は、豚の貯金箱をモチーフにしたユーモアある和菓子で、職人が細部までこだわって手作りする。

 同じく1階で営業する「とらとふうせん」は、パン職人が毎日焼き上げるベーカリーカフェ。「飛んで風船プリン アラモード」(1,250円)は、季節のフルーツを乗せたプリン。オリジナル食パン「とらんだの黄色い山型ブリオッシュ」(990円)は、テークアウトで購入できる。2階は春華堂が本社社屋として活用する。

 南棟の「浜松いわた信用金庫 森田支店」は、新聞紙や豚の貯金箱の形のユニークなモニュメントを飾り、親しみやすい店舗デザインを演出。併設する「meeting roomツノがたつ」は、リモートワークの設備も整うレンタル会議室で、地域の人が行き来するコミュニティースペースを目指す。

 オープン間もないが、来場者でにぎわい、施設内各地に設置するモニュメントと一緒に撮影を楽しむ方が多いという。「建物やモニュメントのデザインが面白い」「地元の食材を使ったスイーツが食べられるのでうれしい」という声が届いている。「『記憶に残る施設』を目指した複合施設なので、実際に目で見て体感してもらいたい。気軽に足を運んでもらえればうれしい」と春華堂経営管理室広報担当の高山慎吾さんは話す。

 営業時間は、北棟=9時~19時、南棟=9時~15時。

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