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浜松・肴町の日本料理店「娯座樓」が全面刷新 天竜材ふんだんに使う

多くの来店に期待する「娯座樓」のスタッフ

多くの来店に期待する「娯座樓」のスタッフ

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 日本料理店「浜松料理 娯座樓(ござろう)」(浜松市中区肴町、TEL053-456-7028)が4月14日、リニューアルオープンした。

炭火で焼き上げる「焼きちくわ」

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 浜松の中心市街地で飲食店を複数経営する「ドルフィンキッズプロダクションJINEN GROUP(じねんグループ)」が運営する同店は2001(平成13)年に開業。今年で20周年を迎え、節目を機に店舗の全面リニューアルに踏み切った。

 社長の秋元健一さんは「日本一おいしい街浜松」をブランドとして築き上げることを目的に活動する「浜松パワーフード学会」の会長も務める。日照時間が長く温暖な気候の浜松は、浜名湖や遠州灘などの豊かな水産資源や広大な森林、多様な土質に恵まれ、「上質な」地元食材が一年を通して流通する。「美食の街浜松」として「海外から訪れた方にも喜ばれる店」を目指し、同社「渾身(こんしん)の店舗」としてオープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約50坪。テーブルとカウンターを含め計48席を、ゆったりレイアウトする。「世界に通用する浜松の魅力を凝縮した店づくりをしたい」という秋元さんの思いに共感した鈴三材木店(浜北区平口)と石牧建築(中区北寺島町)とのコラボで建設。日本三大人工美林といわれる「天竜材」の杉とヒノキをふんだんに使い、職人の技により作り上げた。内装だけでなく、家具やパーティションにまで天竜材を使う。入店すると木の香りと自然のぬくもりが広がる、落ち着いた雰囲気に仕上げた。

 地産地消にこだわり、食事を提供する同店。「旬を迎える野菜は、味が良いだけでなく、栄養価も高くなる」と秋元さん。「浜松野菜のシーザーサラダ」(920円)は、タラの芽や菜の花、カンゾウなど、「この時期だからこそ楽しめる」地元の春野菜を使う。遠州灘沖から仕入れる「もちがづお」(時価)は、もちもちとした食感とうま味、脂が特徴。ほかにも、舞阪漁港産のシラスを使い、竹に巻きつけ炭火で香ばしく焼き上げる「しらす焼ちくわ」(620円)や、ジューシーで柔らかい肉質が特徴の地元ブランド牛「三ヶ日牛サーロイン炭焼き」(2,700円)などをそろえる。

 新型コロナウイルスの対策として、入店時にアルコール消毒と検温への協力を呼び掛ける。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒の徹底。店内は、飛まつ防止のため、各テーブルにパーティション、入り口付近に手洗い場を設置。換気を徹底できるよう、いずれの席にも窓を設け設計した。同店は浜松市が定める感染対策基準「はままつ安心・安全な飲食店」の認証を受けている。

 来店客からは、「浜松の旬の食材が食べられてうれしい」「ぜいたくに木を使っていて驚いた。木の香りが広がり落ち着いた雰囲気で食事できる」という声が届いているという。「コロナ禍の感染状況において一喜一憂する日々が続くが、浜松市には『はままつ安全・安心な飲食店認証制度』がある。これをクリアした店は本当に安全なので、少人数でぜひ利用してほしい」と秋元さん。「浜松市内の飲食店はどこも全身全霊を込めて安全対策に取り組んでいる。当店だけでなく、各自が大切にしている店に足を運んで、浜松を元気してもらえればうれしい」とも。

 営業時間は18時~24時。日曜定休。

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