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浜松・連尺町のカフェが13周年 「みんなのリビング」をコンセプトにアットホームな空間提供

多くの来店に期待する、店長の土屋さん(中)とスタッフ

多くの来店に期待する、店長の土屋さん(中)とスタッフ

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 カフェ「Passeretti(パセレッティ)」(浜松市中区連尺町、TEL 053-452-0899)が5月1日、開店13周年を迎えた。

ふわふわに焼き上げる「フレンチトースト」

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 オーナーの大原理さんは、東京から浜松へ帰郷した当時、深夜まで営業する魅力的なカフェが周囲になかったため、自ら好みの店を開業しようと考えた。中心市街地という立地条件と、店舗デザインの持つ雰囲気に惚れ込み現在のテナントに決定。アットホームで居心地の良い「みんなのリビング」をコンセプトに、2008(平成20)年5月1日に開業した。

 開業当初、大原さんを含め、飲食店の運営経験のないスタッフばかりでのスタートだったため、当初は試行錯誤の繰り返しだったと振り返る。立地条件が良くおしゃれで目を引く店舗のため、開業1年目の客足は順調だったという。「一生懸命に来店客と向かい合いやってきた」と大原さん。

 しかし、リピーターの獲得は難しく、3年目に店舗のリブランディングに取り掛かった。イタリアンを中心としたメニュー構成から、和定食などを取り入れ、より来店客のニーズに寄り添う店舗づくりにシフト。スタッフ同士は、名字ではなく名前で呼び合うよう社内ルールを定め、スタッフ間の距離を縮めチームワークを高めるきっかけにした。来店の際、「いらっしゃいませ」の言葉だけでは一方通行になるため、「こんにちは」や「こんばんは」のあいさつに統一し、コミュニケーションを大切にするよう工夫。居心地の良い雰囲気に引かれ、地域の常連客が徐々に増え、創業時に目指したコンセプトである「みんなのリビング」を実現。現在のスタイルに行き着いた。

 全席ソファスタイルのリラックスした雰囲気の中で食事を提供する同店。「B.L.T.サンドイッチ」(1,375円)は、老舗パン屋「松月堂」(中区和地山)の食パンをトーストし、ジューシーなベーコン、新鮮なレタスとトマトを挟んだ創業当時からの定番メニュー。「フレンチトースト」(1,150円)は、バケットに特性の卵ソースをしみこませ、ふんわりと焼きあげる。スライスしたバニラアイスクリームを重ね、ラズベリーとブルーベリーを乗せて仕上げる。ほかにも、骨付きの豚肉を低温でじっくりとやわらかく煮込む「スペアリブハニーマスタードソース」(1,375円)や、もちもちの食感が癖になる、濃厚な自家製バジルクリームソースの「ジェノバクリームのじゃがいもニョッキ」(1,430円)などをそろえる。

 新型コロナウイルスの対策として、入り口にアルコール消毒を設置。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を徹底。店内は、常に新しい空気を取り入れる「換気システム」を導入する。

 13周年を記念して、5月15日から6月15日までの1カ月間、三ヶ日みかんを使う同店新商品の菓子「ベリーボタン」を来店客全員にプレセントする。「来店客にも、スタッフにも、仕事をさせてもらうことにも、『ありがとう』の言葉を伝えたい」と店長の土屋美帆さん。「これからも当店らしさを大事にしながら、常に新しいことに挑戦していきたいと思うので、ぜひ期待してほしい」とも。

 営業時間は11時30分~翌2時。

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