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浜松市動物園でアムールトラの赤ちゃん公開 9年ぶりに繁殖成功

母親のローラに寄り添う赤ちゃんトラ

母親のローラに寄り添う赤ちゃんトラ

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 浜松市動物園(浜松市西区舘山寺町、TEL 053-487-1122)で6月11日から、アムールトラの赤ちゃんの一般公開が始まった。

子ども同士でじゃれ合う赤ちゃんトラ

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 オスの「ソーン(5歳)」とメスの「ローラ(8歳)」との間に2月17日、オス3頭とメス1頭の計4頭の赤ちゃんが誕生した。誕生後は、担当飼育員以外、人の手が入らないよう配慮し、自然に近いかたちでローラに任せ育てた。生後3カ月がたち、屋外に出るトレーニングを開始。はじめて外に出た時は母親から離れず段差を降りることもおぼつかない様子だったという。屋外で1カ月間トレーニングを重ね、人にも慣れてきたと判断し一般公開に踏み切った。4頭とも順調に生育しており、現在は子どもたちだけで駆け回りじゃれ合う姿を見ることができる。

 アムールトラは、現在全国の動物園で55頭飼育されているが、絶滅危惧種に指定されている。母親のローラは昨年も3頭の子を生んだが、2カ月たたないうちに子は全て命を落としてしまった。今回が2回目の出産経験となるが、飼育員たちは「待望の赤ちゃんが順調に成長してくれてうれしい。ローラがしっかりと育て上げてくれていて安心している」と笑顔を見せる。同園でのアムールトラの繁殖は9年ぶりの成功となる。

 現在、赤ちゃんトラの愛称を公募。「ソーン」と「ローラ」の子であることから、3文字の名前で2文字目が「ー(長音符)」となる愛称であることを条件に設定。締め切りは7月11日までとし、応募された中から同園で選考し決定する。

 新型コロナウイルス感染対策として、入園時に検温と手指のアルコール消毒、入園中はマスクの着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。密を避けるため、人が多く集まった場合、長時間立ち止まって見学しないよう呼び掛ける。

 公開初日は平日にもかかわらず、赤ちゃんトラを目当てに100人ほどが来園。「元気に飛び跳ね、じゃれあう姿がかわいい」と来園客たちは口をそろえていた。広報担当者の堀内卓也さんは「人気のあるアムールトラの4つ子の赤ちゃんが誕生しとてもうれしい。しっかりとした感染症対策を整えているため、ぜひかわいい赤ちゃんたちの姿を見に来てほしい」と話す。

 開園時間は9時~16時。赤ちゃんトラ公開時間は9時~11時。6月11日以降の公開日は同園ホームページで告知する。

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