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浜松のはんぺん店がスプーンで食べる新商品 クリームチーズでまろやかな風味に

「新製品の発売を迎えることができうれしい」と話す、広報の岡安史織さん(左)と取締役の秀美さん(右)

「新製品の発売を迎えることができうれしい」と話す、広報の岡安史織さん(左)と取締役の秀美さん(右)

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 はんぺん店「魚秀」(浜松市西区舞阪町、TEL 053-592-0325)が6月25日、新商品「スプーン de はんぺん」の販売を始めた。

5種類の味を用意する「スプーンdeはんぺん」

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 同店は1945(昭和20)年に創業した、静岡県西部で唯一のはんぺん製造業の直営店。素材となる白身魚を石臼(うす)で練り上げ、蒸して作ることで生まれるもちもちとした食感が特徴。魚本来のうま味を引き出すよう、添加物をほとんど入れずに作るため、そのまま生で食べられる。

 はんぺんの購買層は年配者の割合が高いため、より若い世代にも受け入れられる新商品の開発を検討してきた。「プリンのように気軽に食べられるはんぺんを作りたい」と10年ほど前から構想し、2016(平成28)年に開発に着手。魚のすり身は水分が多いため、えぐみや臭みをなくし、食べやすい食感に仕上げるための配合が難しく、試行錯誤の繰り返しだったという。フードコーディネーターの意見も取り入れ試作する中で、白身魚との相性が良く、まろやかなコクとやわらかい食感に仕上がるクリームチーズと混ぜ合わせた商品にたどり付いた。

 同商品はカップに入っており、名前の通りスプーンで食べられるはんぺん。デザートではないため甘みはなく、食事として楽しめる。1カップ約60グラムで5種類の味を用意。「SNS映え」も意識し、プリンなどのカップスイーツのようなかわいらしいデザインに仕上げた。冷凍した状態で販売し、電子レンジで簡単に調理することができる。

 「プレーン」は、素材本来のうま味とクリームチーズのコクとまろやかな食感が特徴のシンプルな品。「ナッツ」は、アーモンドやピーナツ、ピスタチオなどを加え、ナッツの香ばしさとカリカリの食感を同時に楽しめるようにした。オイル漬けした黒オリーブとドライトマトをトッピングする「トマトオリーブ」は、イタリアンの要素を取り入れた変わり種。このほか、カボチャのペーストを混ぜ合わせて作る「かぼちゃ」と、黒ゴマの風味が広がる「黒胡麻(ごま)」を用意する。

 「好みに合わせて、仕上げにオリーブオイルや、粉チーズを加えると風味が増す。はんぺんは、低カロリーで高たんぱくな食品なので、シーンに合わせてさまざまな方が楽しめる」と広報担当の岡安史織さん。「試行錯誤を繰り返し作り上げた自慢の新商品が、無事に発売を迎えることができてうれしい。今まで誰も見たことのないはんぺんだと思うので、一度試してほしい」とも。

 価格は1箱3カップ入り=1,296円。5種類の味の中から自由に3種類を選べる。店頭と電話注文で販売する。営業時間は9時~17時。水曜定休。

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