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浜松・板屋町のビストロが15周年 地産地消の素材使う姿勢貫く

「応援してくれる方に感謝したい」と話す、料理長の後藤さん

「応援してくれる方に感謝したい」と話す、料理長の後藤さん

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 浜松・板屋町のビストロ「Ocean Bistro(オーシャン ビストロ)トゥクトゥク」(浜松市中区板屋町、TEL 053-454-0404)が7月3日、15周年を迎えた。

魚介のうま味を凝縮した「地魚の濃厚ブイヤベース」

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 浜松市の中心市街地で複数の飲食店を経営する「チル・ダイナー ホールディングス」(中区板屋町)が2006(平成18)年、最初の店としてオープンした同店。オーナーの伊藤匠さんは、大学卒業後にオーストラリアへ渡り生活する中で酒の場が人と人とを近づけることを感じ、本音を語り合える飲食店を開きたいと考え開業した。2017(平成29)年、「さらに魅力ある店にしたい」と考え、店舗コンセプトの一新を決意。当初はアジアンテイストの居酒屋だったが、フレンチとイタリアンの要素を取り入れた創作料理を提供するビストロに変更し、リニューアルオープンした。

 化学調味料はほとんど使わず、地産地消にこだわり安心して提供できる食材を使う姿勢は、創業当初から貫いている。近年はフードロス問題にも着目し、通常廃棄されてしまうような食材も工夫して調理し提供するなど、問題解決の一翼を担う店を目指す。コロナ禍で厳しい経営環境が続くが、「コロナの影響で時間に余裕ができたため、新しいメニューを考案できる。テークアウトやランチ営業など、新しいことにも挑戦しているため、コロナを進化や成長のチャンスと捉えて取り組んでいる」と料理長の後藤直紀さんは話す。

 伊藤さん自ら毎朝地元の舞阪漁港まで足を運び、新鮮な食材を仕入れる。同店で提供する魚は、「放血神経締め」という下処理を施す。「手間は掛かるが、漁港で丁寧に下処理することで、魚のうま味を最大限に引き出すことができる」と後藤さん。「トゥクトゥク シーフードグリル&ベジ」(Mサイズ=1,408円)は、パプリカやズッキーニなど、契約農家などから仕入れる旬の地元野菜と地元漁港から仕入れるエビやイカなどをグリル。バーニャカウダベースの自家製ソースを添えて提供する。その日の仕入れにより異なるが、地元産のタイやアサリ、ワタリガニを使う「地魚の濃厚ブイヤベース」(1,628円)は、「新鮮な魚介のうま味を凝縮した濃厚なスープ」を楽しめる。このほか、遠州灘産の小エビ「ザルエビ」とキノコ、豚肉の塩漬け「パンチェッタ」が入る「ザルエビとキノコパンチェッタのアヒージョ」(968円)や、アサリやイカなどの遠州灘・浜名湖産の魚介をふんだんに使う「スペシャルトゥクトゥクパエリア」(Mサイズ=1,848円)などを提供する。

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指のアルコール消毒と検温を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。定期的に窓を開け、換気扇と空気清浄機を設置し換気を行う。

 「常連客に支えられ無事に15周年を迎えることができた。応援してくれる方には感謝の言葉しかない」と後藤さん。「今後も良い食事を提供し続けて行きたいと思うので、気軽に足を運んでほしい」とも。

 営業時間は17時~24時。

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