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浜松・上島の子ども会で肝試し大会 3階建ての建物を貸し切り

企画と運営を担当した同会役員

企画と運営を担当した同会役員

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 地域イベント「上島南子供会『肝だめし大会』」が7月24日、「曳馬協働センター」(浜松市中区曳馬)で開催された。

想像力で恐怖体験できるよう工夫して演出した会場

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 浜松市立上島小学校区内の子ども会「上島南子供会」が主催した同イベント。同会では例年、納涼祭や花火教室などを開催しているが、コロナ禍の影響で、昨年に引き続き今年も中止を余儀なくされた。「夏休みのイベントが無くなり寂しい思いをする子どもたちの姿を見て、何かしてあげられることはないかと考えた」と同会会長の横山裕美さん。インターネットで調べる中、東京都内で過去に公共施設を利用し肝試し大会を開催した事例があったことを知り、地元の公民館である同館に話を持ち掛けた。「自発的に地域課題を解決しようと試みる地域の方を手助けするのが協働センターの役割。同館以外の他の団体が夜間に貸し切り利用することは異例だったが、子どもたちを元気にしたいという強い思いに感銘を受け協力した」と同館所長の瀧尚也さん。地元自治会からの賛同も受け、十分な感染対策を整えたうえで、開催にこぎ着けた。

 延床面積約470坪で3階建ての同館。3階をスタート地点として、各階の部屋に設置する札を集めながら1階のゴールを目指す、所要時間15分ほどの肝試しコースを設営した。未就学児もいるため、大声で驚かせるのではなく、ろう人形や壊れた古いテレビなどを置き、想像力を膨らませて恐怖を感じるように工夫。参加者は、懐中電灯を持たず、ちょうちんなどで演出するわずかな明かりを頼りに、薄暗い館内をまわった。子ども会に入会する小学生と未就学児に加え、昨年のイベントに参加できなかった同会OB・OGの中学1年生を対象として、約60人が参加。夏休みの思い出として、それぞれに恐怖体験を楽しんだ。

 新型コロナウイルスの感染対策として、全ての参加者と運営役員の検温、手指消毒、マスク着用、名簿提出を義務化。会場の各部屋の窓を開放して換気を徹底。密を避けるため、4~5人にグループに分けし、順にまわるようスケジュール管理した。

 参加した6年生で子ども会長の太田さんは「思っていたより怖くてドキドキしたけど楽しかった。今年だけのイベントになるかもしれないので良い思い出になった」と笑顔で話した。「子どもたちの笑顔が見られたのが一番うれしい」と横山さん。「コロナ禍でできることは限られているが、自治会や協働センター、役員など、さまざまな方が積極的に協力してくれ実現できたため感謝している」とも。

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