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浜松・肴町のダイニングバーが移転リニューアル 全天候型バーベキューテラス新設

「街なかでバーベキューを楽しんでほしい」と話すマネジャーの清水信樹さん

「街なかでバーベキューを楽しんでほしい」と話すマネジャーの清水信樹さん

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 ダイニングバー「地中海料理Selfish(セルフィッシュ)」(浜松市中区肴町、TEL 053-458-7859)が移転リニューアルして1カ月がたった。

魚介のうま味を凝縮した「アクアパッツァ」

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 地中海をイメージした店内で、イタリアンやスペイン料理などを提供するダイニングバーとして、1998(平成10)年にオープンした同店。社長の清水さえさんは、当時ダイビングショップを運営しており、ダイバーの集う店にしたいと考えオープンした。広い店舗で、貸し切りパーティーなどを中心に運営してきたが、コロナ禍の影響で団体客の取り込みが難しく、厳しい経営環境下に置かれた。また、店舗の老朽化も重なり、移転を検討。ダイビングショップを運営していた当時、ツアーや講習会の参加者に向けてバーベキュー料理を提供していた清水さん。その時のノウハウを生かし、街なかでバーベキューも楽しめるようにと、店舗に直結する屋外スペースに屋根と木製の壁を設置することで全天候型テラス席を用意。以前の店舗から100メートルほど離れた同地に移転し、リニューアルオープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約32坪。2階建てで、テーブル席36席とカウンター席4席、テラス席20席の合計60席を用意。店内は白を基調に鮮やかなブルーをアクセントに配色し、地中海の街並みを表現した空間が広がる。

 従来の地中海料理とバーベキュー料理を提供する同店。エビやイカ、ムール貝などの魚介が入る「シーフードパエリア」(1,980円)は、オーブンを使い生米から炊き上げるため提供までに時間がかかるが、おこげができて香ばしい食感を楽しめる。タイやカサゴなど、旬の白身魚を使う「アクアパッツァ」(1,980円)は、白ワインで焼き上げトマトのコクと魚介のうま味を凝縮する。このほか、地元ブランド肉「奥浜名湖竜神豚」を使い、3日間煮込みとろける食感に仕上げる「スペアリブ」(1,320円)や、生地から手作りし豆乳で独特のコクを引き出す「ほうれん草&ベーコンのキッシュ」(825円)などを提供する。

 バーベキュー料理は、全天候型のテラス席で提供。「食材の準備や片付けをする必要がなく、気軽にアウトドア感覚を楽しめる」と清水さん。フィンランドから取り寄せたバーベキューグリルを使い、日本バーベキュー協会認定の「バーベキューマエストロ」が焼き上げる。バジル風味の鶏肉やパインソースの漬け込み豚肉、牛肉、トウモロコシやシイタケなど地元野菜などをセットにする「スタンダードコース」(4,400円)を用意。今後は、リクエストに応じて、肉のグレードアップや魚介類の提供も行う予定。

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒と検温、食事以外の時間はマスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、定期的に窓と入り口を開け換気を徹底。密を避けるため、混雑する場合は、一度の入店人数を制限する。

 オープン後すぐに緊急事態宣言が発令されたため、ランチタイムのみの営業に制限したが、常連客に助けられ順調なスタートが切れたという。「同じ肉でもインストラクターが焼くと、全く違う味に仕上がる」と清水さん。「従来のメニューはもちろん、街中で手ぶらでできるバーベキューを気軽に楽しんでほしい」とも。

 営業時間は、11時30分~14時、18時~23時。(現在、緊急事態宣言のため11時30分~14時のみ営業。バーベキューは3日前までの予約制)。木曜定休。

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