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浜松・田町に居酒屋 県内産日本酒と店主出身地の千葉県郷土料理そろえ

「コミュニケーションを大切にした店づくりをしたい」と話す店主の永塚さん

「コミュニケーションを大切にした店づくりをしたい」と話す店主の永塚さん

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 居酒屋「浜松田町ノ酒処永(はままつたまちのさかどころえい)」(浜松市中区田町、TEL 090-6614-5063)が10月1日、オープンした。

マダイを丸ごと1匹入れる「タイ飯」

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 店主の永塚久恭(ひさのり)さんは大学を卒業後、保険会社に約11年間勤務していた。千葉県出身だが、浜松市や福岡県、和歌山県などに転勤していたという。料理好きが高じて、飲食店を経営したいと考え、2015(平成27)年に退職。妻の出身地である、浜松の居酒屋で5年ほど経験を重ねた。当初は8月にオープンする予定だったが、静岡県からまん延防止等重点措置が発令されたため延期。緊急事態宣言が解除された10月1日にオープンを迎えた。

 店舗面積は約13坪。テーブル4席、カウンター5席、座敷8席の合計17席を用意。内装は、分厚いムク材のカウンターテーブルや塗り壁調の壁紙を使い、和風で落ち着いた雰囲気に仕上げた。

 地元の日本酒と新鮮な食材を使った和風創作料理をメインに提供。出身地である千葉県産のマダイを使う郷土料理も用意する。霜降り肉の表面をあぶり、レアの状態で提供する「昆布シメの黒毛和牛タタキ」(1,480円)は、口の中でとろける食感に仕上げる。マダイを丸ごと一匹入れて炊き上げる「タイ飯」(1人前=1,280円)は、ふっくらとしたタイの身と風味を楽しめる。クリームチーズにイチジクやナッツをのせる「クリームチーズモナカ」(550円)は、パリッとした食感のもなかで挟み提供。このほか、マダイのアラや貝などからだしを取り、あっさりと仕上げながらもコクを持たせた「ダシラーメン」(700円)や、濃厚なチーズをふんだんに使い、店内で焼き上げる「チーズケーキ」(600円)などを用意する。

 日本酒は、静岡県産の銘柄を中心に常時15種類を取り扱う。静岡市の英君酒造の「純米誉富士」(700円)は、静岡県独自の酒米「誉富士」を使う吟醸造りの純米酒。掛川市の土井酒造場の「開運 愛山 純米」(900円)のほか、菊川市の森本酒造の「小夜衣 純米吟醸」(850円)などを提供する。(以上、1合)

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒と検温、食事以外の時間はマスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。飛まつ防止のため、全ての席にパーティションを設置する。

 緊急事態宣言が解除されたばかりで街なかの人出は少ないが、知人を中心に多くの来客があるという。新型コロナ禍で厳しい経営環境が続くが、ランチタイムの弁当販売にも取り組み、前向きな運営を目指す。永塚さんは「1人でも家族連れでも、幅広い年齢層の方が来店してくれればうれしい。コミュニケーションを大切にした店づくりをしているので、気軽に足を運んでほしい」と話す。

 営業時間は17時30分~24時。日曜定休。

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