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静岡文化芸術大学の学生がフェアトレードのチョコレート開発 地産地消も取り入れ

「フェアトレードに興味を持ってもらいたい」と話す飯島さん

「フェアトレードに興味を持ってもらいたい」と話す飯島さん

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 「静岡文化芸術大学」(中区)と菓子製造・販売の「春華堂」(中区)が1月17日、学生が主体となり商品開発したフェアトレードチョコレート「ピナショコラ」を共同発売した。

フェアトレードのカカオ豆とココナッツシュガーを使う「ピナショコラ」

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 2018(平成30)年に日本フェアトレードフォーラム理事会にてフェアトレード大学として認定を受けた同大学。同年、フェアトレードの普及のため、学生が主体となり「はままつチョコプロジェクト」を発足。フェアトレードで輸入したカカオ豆とココナツシュガーを使うチョコレートを販売し、その利益を生産者へ還元することを目的に活動してきた。

 「春華堂」がサポートし、2019年(平成31)年から商品開発を開始。フェアトレード商品ができ上がるまでの一連の工程を学ぶため、フィリピンのカカオ農園への海外視察や、地元農家で食材の栽培・収穫を経験。味はもちろん、賞味期限や安定した商品製造にも配慮し、試行錯誤を重ねた。「先輩から受け継いできた活動が一つの形になりうれしい」と同プロジェクト共同代表で文化政策学部3年生の飯島愛奈さん。新型コロナ禍で輸入の制限を受け、当初の予定より1年延期し、発売を迎えた。

 地産地消に貢献したいとの思いもあり、地元産の食材を使い、学生たちが手作りする同商品。「ひかり農園」(西区)の落花生をキャラメリゼして砕き、ドーム型のチョコレートに包み込む。「長坂養蜂場」(北区)の蜂蜜パウダーをかける「はちみつ味」と、オーガニック茶を生産・販売する「茶空民(ちゃくうみん)」(天竜区)の微粉抹茶を使う「お茶味」の2種類を用意。カカオ豆をイメージしたパッケージデザインは、デザイン学部の学生が手掛けた。

 フェアトレードのコンセプトに共感する人や地元学生を応援したい人などが購入し、売れ行きは順調だという。「商品を買うことで、フェアトレードに少しでも興味を持ってもらいたい」と飯島さん。「浜松産の食材を多く使っているので、この魅力を伝えるきっかけになれば」とも。

 価格は800円(8個入り)。フェアトレードショップ「晴天」(東区)、「豆乃木」(西区)、スーパー「ビオ・あつみ」(中区)で販売する。1月28日は浜松市役所で、2月5・6日は遠鉄百貨店(中区)で販売する。

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