食べる

浜松・森田町のレストランが40周年 世代を超えて喜ばれる地域密着型の店として

「50周年を目標に少しでも長く続けていきたい」と話す店長の伊藤さん(右)と社長の山下さん(左)

「50周年を目標に少しでも長く続けていきたい」と話す店長の伊藤さん(右)と社長の山下さん(左)

  • 9

  •  

 レストラン「カフェレストランざぼん」(浜松市中区森田町、TEL 053-441-2011)が5月7日、オープン40周年を迎えた。

創業当時からの定番メニュー「ナポリタン」

[広告]

 同店は、24時間営業の喫茶レストランとして、1982(昭和57)年に創業。店名の「ざぼん」は、オーナーの出身地である鹿児島県の名産品を由来として名付けた。周辺にコンビニもなかった時代に24時間営業の店は珍しく、オープン当時は引っ切り無しに来店客が訪れるほどにぎわっていたという。

 創業当時から手作りのボリュームある食事にこだわり、メニューの見栄えも重視してきた。「『映える』という言葉の先駆けとして、40年前から写真映えするメニューを提案している。写真を見て来店した人ががっかりしないように、常にボリューミーでダイナミックに作るようにしている」と店長の伊藤美由紀さん。周辺にチェーン店が出店して影響を受けることもあったが、はやりに乗って他店のメニューをまねすることはせず、常に試行錯誤を繰り返しながら「ざぼんらしい」手作りの食事を提供してきた。

 地域密着型の店として、一人一人の来店客と目を合わせたぬくもりのある接客を心がけてきた。創業当時から日課のように来店する常連客や、子どものころに家族で食べた思い出が忘れられないと、頻繁に来店する人もいるという。「長く営んできたからこそ感じられる喜びがある。コロナ禍で厳しい経営環境が続くが、常連客に支えられ続けてくることができた」と伊藤さんは振り返る。

 人手不足の影響で、3年前から24時間営業を諦め、同時にメニューの数も減らしたが、現在も食事メニューを約100品、デザートとドリンクを約100品用意。子どもから年配者まで、誰が来ても楽しめるように豊富なメニューをそろえる。

 昔ながらのケチャップベースのスパゲティ「ナポリタン」(840円)は、創業当時から続く定番メニュー。男性客に満腹になってほしいと考案した「がっつりプレート」(1,540円)は、とんかつと焼き肉ピラフ、ナポリタンをセットにする。中身をくりぬいて器状にした食パンにマカロニグラタンを入れた「エビグラタンパン」(960円)は、チーズをたっぷりと載せて仕上げる。

 オリジナルの創作パフェは、約30種類そろえる。フルーツとマシュマロの周りにチョコやバニラのアイスクリームと生クリームを載せて仕上げる「おおきなお山パフェ」(3,300円)は、高さ40センチの特大サイズ。写真映えするため、友だちと一緒に撮影しながら楽しむ学生や、県外から訪れる人もいるという。このほか、メロンソーダの中にラムネのソフトクリームを入れた「シュワシュワラムネソフトクリームパフェ」(1,000円)や自家製プリンとガトーショコラが入る「よくばりざぼんパフェ」(1,280円)などをそろえる。

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒と検温、飲食以外の時間はマスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、定期的に窓を開けて換気を徹底する。

 40周年の謝恩企画として、5月31日まで全てのメニューを2割引で提供している。伊藤さんは「地域密着型の店として、これからも来店してくれた人を温かく迎えていきたい。50周年を目標に、少しでも長く続けられたら」と話す。

 営業時間は8時~翌2時。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース