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浜松・有玉北で猫の創作人形展 表情豊かな作品100点

「心の癒やしや幸せのきっかけにしてほしい」と話す店長の鈴木さん

「心の癒やしや幸せのきっかけにしてほしい」と話す店長の鈴木さん

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 創作人形の展示販売会「石渡いくよ展 天下泰平猫まつり」が現在、雑貨店「四季彩堂 有玉本店」(浜松市東区有玉北、TEL 053-489-8888)内ギャラリーで開催されている。

戦国武将などをモチーフにした作品

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 和風生活雑貨を中心に取り扱う同店。昨年4月には、食品専門店と和風喫茶店、手芸材料店を集約した複合商業施設「食彩館」を敷地内に新設し、「和のテーマパーク」をコンセプトに営業している。

 石渡いくよさんは、神奈川県を拠点に活動する猫をモチーフにした作品を多く残す創作人形作家。手芸・工芸ホビー材料大手の「ユザワヤ」による「ユザワヤ創作大賞」のグランプリ受賞などの経歴を持つ。作品は、石粉粘土で作る人形を和紙や正絹ちりめんで装飾。江戸時代末期から昭和初期まで実際に使われていた着物地を使った衣装を着せ付けるなど、細部にまでこだわり創作する。豊かな表情の作風で「石渡先生にしか作り出せないネコは、見る人を思わず笑顔にする」と店長の鈴木秋子さん。

 同イベントは、約20年前から2年に1回、店内ギャラリーで開催している。作品に一目ぼれした店主の三井恵子さんが、石渡さんの元に何度も足を運び、依頼を重ねて開催が実現し現在に至るという。

 徳川家康と武田信玄による「三方原の戦い」から450年を迎える今年のテーマは「天下泰平猫まつり」。コロナ禍で閉塞(へいそく)的な状況が続くが、平和な世の中に戻ってほしいと願いを込めた。10センチほどの手のひらサイズ作品から、30センチほどのものまで約100点を展示販売する。

 戦国武将をモチーフにした「徳川家康」「武田信玄」(以上、11万円)は、表情や風格から各武将の人柄を感じられる作品。家康の正室「築山殿」(9万3,500円)は、着物生地「金襴(きんらん)」で作った衣装で、穏やかな表情の作品。古布を使った衣装を着付けた「すべてハッピー福を呼ぶ」(13万2,000円)は、愛らしい笑顔の招き猫。このほか、来年のえとをモチーフにした「夢みる福うさぎ」(4万1,800円)などが並ぶ。

 開催後間もないが、展示品の半数はすでに売約済みという。「開催を重ねるごとにファンが増え、福岡や大阪など遠方から足を運ぶ人もいる。先生の作品を紹介できることが誇らしい」と鈴木さん。「創作人形作家の作品を見ることができる貴重な機会。猫たちの豊かな表情を見て、心の癒やしや幸せのきっかけにしてもらえたら」とも。

 開催時間は10時~19時50分。8日・9日は石綿さんが在廊する。10月10日まで。

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