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オイスカ高生と老舗食用油会社がコラボ オリジナルパッケージのごま油商品化

オイスカ高校のプロジェクトメンバー

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 食用油製造・販売会社「村松製油所」(浜松市西区湖東町、TEL 053-486-0017)が12月6日、オイスカ浜松国際高校(西区)生徒が考案したオリジナルパッケージのごま油の販売を始めた。

オイスカ高校生徒が考案したオリジナルパッケージのごま油

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 1872(明治5)年に創業し、食用油の製造・販売を行う同社。同校2年生の生徒20人と今年5月、ごま油の生産を通して社会体験をする実践型プロジェクト「ゴマを食べてご満足」を立ち上げた。グローバルキャリアコースの授業の一環として、生徒が生産、製造、販売、消費者それぞれの立場を経験する目的で行った。校内に設置したプランターで種まきから栽培を始め、9月末に収穫。同社でごま油の製造体験も行った。

 5グループに分かれた生徒が、同社の既存商品の特徴を把握した上で、アイデアを出し合い商品企画。ネーミングとパッケージデザイン、PRチラシも考案した。焙煎(ばいせん)したごま油「ひかり」は、「食卓に一滴のひかりを」という思いで名付けた。アーモンドのような風味を感じるごま油「食卓に唯一無二の胡麻(ごま)油」は、ヨーグルトやアイスにかけてアレンジできるという。

 3種類のラー油はそれぞれ、ハバネロが入る辛さを表現した「赤辣油(らーゆ)」、野菜の甘みも感じるほどよい辛さの「愛らーぶ油」、トリニダードスコーピオンを使う同社で最も辛いラー油を「閻魔(えんま)の辣油」と命名。「どれも大人では思いつかない、若者らしい素直さとユーモアを感じた」と社長の木下伸弥さん。

 次年度以降も今年収穫した種を使いプロジェクトを継続していく。同校生徒でプロジェクトリーダーの伊藤輝音さん(中区)は「栽培での害虫対策や製造体験など、作っている人たちの苦労を知ることができた」と振り返る。

 木下さんは「今回挑戦したことを自信にして、自分で発信する力を身に付けてほしい。現在市場に流通するごま油の大半は外国産の原料に頼っているため、このプロジェクトをきっかけに今後、地産地消の浜松産ごま油作りを目指していきたい」と話す。

 価格は、「ひかり」(270ミリリットル=590円)、「食卓に唯一無二の胡麻油」(270ミリリットル=690円)、「赤辣油」(45ミリリリットル=550円)、「愛らーぶ油」(95ミリリットル=490円)、「閻魔の辣油」(45ミリリットル=600円)。同社直売所「カネタのあぶらや」で販売する。

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