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浜松の老舗和菓子店が乳がん検診啓発の和菓子開発 聖隷福祉事業団とコラボ

「巌邑堂」の内田社長(左)と「聖隷福祉事業団」の入駒医師

「巌邑堂」の内田社長(左)と「聖隷福祉事業団」の入駒医師

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 和菓子店「巌邑堂」(浜松市東区)と社会福祉法人「聖隷福祉事業団」(中区)が2月4日、乳がん検診の普及啓発のために共同開発した和菓子「ぴんくりぼん」の販売を始めた。

フランボワーズを加えたようかんをリボンのように巻いて仕上げた和菓子「ぴんくりぼん」

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 昨年、全国から医師などが集まる「日本乳癌(がん)検診学会」が浜松市内で開催された際に、来場者を健康的な菓子でもてなそうと同事業団が発案。創業150年以上の歴史を持つ「巌邑堂」へコラボを打診し、和菓子「ぴんくりぼん」を開発した。来場記念品として提供したところ好評だったため一般販売に踏み切った。

 同商品は、乳がん検診のシンボル「ピンクリボン」からインスピレーションを得た和菓子。ミルクあんの大福に、フランボワーズのピューレを加えたようかんをリボンのように巻いて仕上げた。リボンの重なり部分には金箔(きんぱく)をまぶし、見た目も楽しめるように工夫。健康面にも配慮し、カロリーは80キロカロリー以下に抑えたという。

 巌邑堂社長の内田弘守さんは「乳がん検診に真剣に関わる医療従事者の方の熱い思いに感銘を受け生まれた和菓子」と説明する。

 保健事業部の入駒麻希医師は「乳がんは、早期発見と適切な治療が大切だが、日本の検診受診率は欧米に比べて低いのが現状。和菓子の一般販売をきっかけに、定期的に乳がん検診を受けてもらえたら」と話す。

 価格は1個378円。巌邑堂本店で販売する。

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