浜松・元城の浜松城公園(浜松市中区元城)で11月17日・18日、浜松産の食のイベント「家康楽市・秋の陣 in 浜松出世城」が開かれる。
同イベントは浜松産の食品を「徳川家康公を育てた浜松産パワーフード」と称してブランド化することを目指している。会場では約100企業が85ブースを出店して浜松の名産品を使ったB級グルメなどを提供する。ステージでは楽器演奏や舞踊などのパフォーマンスなどが行われる。
当日は2つの陣営に分かれ、相手の城に玉を投げ合って相手の城を落とす「城落とし合戦」が行われる。浜松の小学校で実施されている運動会競技で、浜松市福市長「家康くん」と山梨県の「ひし丸くん」が対決する。滋賀県彦根市のゆるキャラ「ひこにゃん」も応援に駆け付け、これにあわせて彦根市の特産品ブースを開設。「前回は家康くんが惜しくも敗北してしまったが、今回はひこにゃんの応援を糧に雪辱を晴らしてほしい」と実行委員の秋元健一さん。
「ひこにゃん」は江戸時代、彦根藩2代藩主を助けたとされる白猫をモデルとしている。彦根藩の初代藩主は浜松出身の井伊直政。德川家康に仕え関ヶ原の戦いで上げた功績をたたえられ彦根を統治することとなった浜松に縁深い人物ということから、同委員会は今夏、彦根市に出向いてひこにゃんに招待状を渡し、今回の来場が実現した。
今回で3回目となる同イベント。今年4月の第2回では2日間で約6万7000人が来場、初回の4万3000人から大きく増加した。秋元さんは「来場者数が増えたこともうれしいが、イベントを通して出会った生産者と飲食店の間で新しいつながりができ始めていることに一番の手応えを感じている」と話す。「江戸時代にタイムスリップできる2日間になっているのでぜひ和装で来てほしい。子どもから大人まで市民の皆さんに楽しんでいただける内容になっている」とも。
開場時間は9時~16時。雨天決行。