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浜松の織元がオリジナルブランド「遠州ガーゼ」販売へ 多層織り技術で商品開発

遠州ガーゼを紹介する大橋さん

遠州ガーゼを紹介する大橋さん

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 浜松・新原の老舗織元「織千(おりせん)」(浜松市浜北区新原、TEL 053-586-4032)が2月1日、オリジナルブランド商品「遠州ガーゼ」の販売を始めた。

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 5層に織り込んだガーゼ生地を使った自社製品のガーゼケット「五層一重(ごそうひとえ)」を販売している同店。その中で「生地を売ってほしい」「この生地を使った製品を作りたい」という依頼を多く受けていた。生地売りするためには、カラーバリエーションと生地売り用の長さが不足。製品の品質を落とさず、カラーバリエーションと長さを実現するために多くの製造会社に足を運んだ。納得する品質の染工会社が見つかったため、新ブランドの立ち上げを企画。新たな商品の開発に成功したため、ブランドを立ち上げた。

 日本有数の綿織物の産地として知られる「遠州」と「ガーゼ」を組み合わせ名付けた「遠州ガーゼ」。同ブランド商品の最大の特徴は、ガーゼ生地の「しぼ」と呼ばれる凹凸(おうとつ)。「しぼ」により肌触りの良さと高い吸水性を実現したという。「しぼ」を出すことは非常に難しく、完成してから多くの同業者から作り方を聞かれた。今まではガーゼケットのみの販売だったが、衣類や美容用品などへの展開も行う。「五層一重はどういうものかという質問をよくされた。商品のイメージをしやすいガーゼという言葉を入れたかった」と社長の大橋勝さん。

 販売する商品は、「ワンピース」(1万円)や「フェイスパック用ガーゼ」(800円)、5層に織り込んだ遠州ガーゼを使った「ガーゼケット」(ジュニアS=5,000円、ジュニアM=6,000円、S=8,000円、M=1万円)など。5層に織り込んだものはこれまで通り五層一重として位置付け商品ラインアップをそろえる。生地売りは5層織り=75,000円と3層織り=6万2,500円となり、25メートル単位で購入できる。カラーバリエーションは、ピンクやミントグリーン、ベージュなど12色を用意する(以上、税別)。

 今後の商品展開について、大橋さんは「個人法人問わず、こんな商品を作ってほしいと言ってもらえたら。遠州ガーゼブランドで多くの商品を展開していきたいと考えており、面白い企画には積極的に挑戦していきたい」と意欲を見せる。

 「ほかにはない魅力的な素材なので大事に育てていきたい」ともも「魅力的な商品を生み出し、同ブランドを広く展開していければ」と意気込む。

 営業時間は10時~19時。日曜定休。

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