浜松・水窪で「高校生が採取した麹菌」使った日本酒販売へ

6月18日に行われたお披露目会の様子

6月18日に行われたお披露目会の様子

  • 0

  •  

 浜松の天竜区観光協会水窪支部(浜松市天竜区水窪町、TEL 053-987-0432)が6月20日、純米酒「清流の酒 みさくぼ」の販売を始めた。

[広告]

 商品開発のきっかけは水窪町に縁のある藤枝北高校の教諭西尾真一さんから受けた「同町で天然麹(こうじ)菌を採取しお酒を作ってみませんか」という提案。同町を元気にしたいという思いから提案を受け今年の1月にプロジェクトを始動した。

 プロジェクトのメーンとなる天然麹菌は、西尾さんが所属する「食品サイエンス部」の女子生徒らが同町を訪れ、水田の大気中から採取。麹菌と南アルプスの伏流水を元に、藤枝市の杉井酒造が2月下旬から仕込みを開始し、5月下旬に瓶詰。ラベルは書に造詣が深い水窪出身で元教諭の山口さんに依頼。6月20日から水窪町内の酒店6店で販売を始めた。

 販売開始から反響が大きいという同商品。当初4合瓶800本の販売を予定していたが、販売開始から間もなく在庫がわずかになったため、急きょ300本を追加販売した。「思った以上の反響があってうれしい。現在の販売スピードだと7月中旬くらいには売り切れになるのではないか」と天竜区観光協会水窪支部事務局の井上保典さん。状況により、さらに追加販売をする可能性もあるという。

 「水窪町として作った初めての日本酒。ぜひ多くの人に楽しんでもらえたら」と井上さん。「お酒から水窪に興味を持ち多くの人が地元に訪れ、町が活性化してくれたら」とも。

 価格は720ミリリットル入り=1,200円(税別)。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース