浜松で現在、劇の芸術祭「浜松劇突（ゲキトツ）」が行われている。

　浜松の劇団などが中心となり、8月から来年の1月にかけて公演とワークショップを行う同企画。劇で浜松を盛り上げるため毎年開催している恒例イベントで、昨年は約2,800人の観客を動員した。

　期間中はクリエート浜松（中区早馬）や浜北文化センター（浜北区貴布祢）などを会場に、さまざまな形式で15の企画を開催。11月8日には浜松を中心に活動する劇団ユニット「FOX WORKS」や県内を中心に活動する劇団「Z・A」など5団体による合同企画「はままつ演劇オムニバス 1日でいろんな劇団つまみ食い！」を開催。それぞれの劇団が約1時間の短編演劇を続けて披露。「さまざまな劇団が渾身（こんしん）の演技を披露するので、演劇になじみがない方でも楽しめると思う」と浜松市文化振興財団担当の増田博行さん。10月11日には人形劇団による劇を企画。2部構成となっており6団体が順番に公演。「5といったらさつまいも」や「100万回生きたねこ」などの人形劇を披露する。

　ほかにも一般の方も参加できるワークショップも行う同イベント。12月23日には「演技ワークショップ たった一日で芝居つくって発表だ！」を開く。定員は40人で、浜松周辺で活動する演出家が集まりアドバイスしながら受講者と一緒に芝居を作り上げていく。

　最終日の来年1月10日にはファイナルイベントを開催。期間中に行われた演劇の中から投票によって選ばれた最優秀賞、最優秀男優賞・女優賞のほか各賞を発表。ワークショップで作り上げた芝居も披露する。

　「演劇、人形劇が一緒になった祭典は珍しい」と増田さん。「この機会に演劇経験者も初めての方も足を運んでいただき興味を持っていただけたら」とも。

　イベントのパンフレットは市内の公民館や図書館、浜松市市民共同センターなどで配布している。問い合わせは浜松市文化振興財団（TEL 053-451-1151）まで。