浜松のホルモン居酒屋が移転-規模を2倍に、宴会需要取り込みへ

1階に店を構え規模を約2倍に拡大した「七輪焼ホルモン 典座」のファサード

1階に店を構え規模を約2倍に拡大した「七輪焼ホルモン 典座」のファサード

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 ホルモン焼きをメーンに提供する居酒屋「七輪焼ホルモン 典座(てんざ)」(浜松市中区住吉3、TEL 053-473-1751)が4月15日、浜松・住吉に移転リニューアルした。

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 同店は創業以来5年間、泉町に店を構えていたが、路面店ではなく2階だった。移転先の店は1階で、規模も拡大。店舗面積は24坪から40坪へ、席数も28席から70席へと2倍以上になった。「これまで逃してきた宴会客の需要にも対応したかった」と店主の飯田典之さん。

 移転に合わせて、もともと海鮮居酒屋だった業態をホルモン焼きメーンで提供するスタイルに変更。飯田さんは「居酒屋の場合、子どもを連れて家族で利用しづらいが、当店は家族で来店してもらえる店にしたかった」と話す。

 ホルモンなどの素材は、主に地元のものを使う。もともと鮮魚店で働いていたこともある飯田さんは「魚もホルモンも鮮度が命。鮮度が落ちれば食感が変わってしまうので、常に新鮮なものを提供したい」と話す。そのため、市場が休みの日曜日は定休日とし、通常なら集客の見込めるゴールデンウイークも、仕入れができないことから休業した。

 主力メニューは、主に豚ホルモンの「味噌てっちゃん」「塩てっちゃん」「おろしてっちゃん」(以上480円)など。人気メニューの「塩てっちゃん」「おろしてっちゃん」は塩味のホルモンだが、「新鮮なホルモンはしっかり処理しないと臭みが強くなってしまうので、当店ではしっかり下処理して提供している」という。

 「来店客におなか一杯食べてもらって、記憶に残る店でありたい」と、400グラムの大盛りご飯「昔話盛り」(350円)や、350グラムの特大おにぎり「裸の大将にぎり」(400円)など、格安の大盛りメニューも用意する。

 移転して約1カ月が過ぎ、移転前に比べ利用客の平均年齢が下がった。「これも家族での来店客が多くなった結果から」だと飯田さん。「来店客に満足して帰ってもらうことで、『年末には忘年会を典座でやりたい』と言われるような店にしたい。できて間もないので今はもっと店のことを知ってもらいたい」と話す。

 営業時間は18時~翌2時。日曜定休。

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