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浜松・東若林にコンテナハウスの小さなパン店 パン好きが高じて独立

店頭に並ぶパン

店頭に並ぶパン

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 浜松・東若林に6月15日、パン店「bitte(ビッテ)」(浜松市南区東若林町、TEL 080-4548-6099)がオープンした。

香り高いバターを使用した食パン「パンドミ」

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 店主の前川往代(ゆきよ)さんは以前、別の業種の仕事をしていたが、パンが好きで、パンを食べ歩き、パン教室に通うようになった。いつからかパン屋で働きたいという思いが強くなり、憧れのパン屋で修行させてほしいと頭を下げ、技術を学んだ。石窯で焼くハード系のパンが売りのお店で修業を続け、4年目にして店長を任されるまでに成長。夢であったパン職人として働けることはうれしかったが、職場が離れていると家事や育児と仕事の両立が難しいと感じていたところ、今年の春、祖父が実家の横の空き家を取り壊し、ちょうど良いスペースの土地ができた。将来、家庭と両立をしながら自らパン屋を営みたいと考えていた前川さん。実家のすぐ横であれば今までの悩みも解消され、営業日も調整できると考え、この機にお店を持とうと決意。7年間働いたパン屋をやめ、営業日を木・金・土曜の3日間に限定し、自らも店舗作りに取り組む形で、オープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約2坪。実家の隣にコンテナハウスを設置し、白く塗装。店の周りの芝・タイルなどの外構や、店内のパンを並べる棚も自作し、かわいらしい外観とした。大工である祖父にアドバイスをもらいながらぬくもりのある店舗に仕上げたという。

 得意なハードなパンからソフトなパン、サンドイッチ、焼き菓子などさまざまなメニューをそろえる同店。中でも、香り高いバターを使用した食パン「パンドミ」(390円)が好評だという。「口に入れたときの風味が良く、香ばしい小麦の香りと弾力のある食感が特徴」と前川さん。自家製クリームの入った「クリームパン」(170円)もバニラビーンズを使用し、香りが楽しめるような工夫をしている。ハード系の「ライ麦パン」(270円)や「ベーコンエピ」(200円)も用意。生地の中にソーセージと粒マスタードが入った「ソーセージパン」(160円)や「バターボール」(50円)、「アンパン」(150円)などの菓子パンも多く取りあつかう。前川さんは「自分が食べたいと思うパンを作って、皆さんに喜んでいただきたい。近所にお年寄りの方が多いので、柔らかい生地のパンを多めに提供している」と話す。近隣に会社も多く、昼時に会社員が買いに来ることもあり、夏に向けてサンドイッチも用意した。

 「中学生の頃からパン屋に憧れていて、自分のお店を持てたことが非常にうれしい。地域の人に喜んでいただけるよう、改善を重ね良いお店にしていきたい」と前川さん。「焼きたてのパンに限らず、これからの夏に合わせてシュークリームのような冷やしたメニューにも挑戦していきたい。季節に合わせたメニューを随時提供していく」とも。

 営業時間は木曜・金曜・土曜の10時~売り切れ次第終了。

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