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浜松駅東の高架下にコミュニティー・レストラン 地元グルメやアジア料理で多国籍に対応

旅するサーカス小屋をイメージした店内

旅するサーカス小屋をイメージした店内

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 浜松・砂山町のJR浜松駅東の高架下に9月5日、コミュニティー・レストラン「Bistro Circus(ビストロサーカス)」(浜松市中区砂山町)がオープンした。

サーカスを模した店舗入り口

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 ジェイアール東海静岡開発が「JRの高架下を活用し、街づくりに貢献しよう」と浜松のビストロ店を集め、誰でも気軽に楽しめるコミュニティー空間として企画された同施設。浜松に来た人、浜松に住む人、浜松で働く人などがお互いの身分を明かさず、知らない人同士で近所付き合いのような人間らしいコミュニケーションがとれる「集いの場」をコンセプトに、駅を中心にしたコンパクトシティーを作ることで社会貢献を目指す。

 施設面積は約50坪。席数は約100席。世界を旅するサーカス小屋をイメージして作られた同施設は、建物にエイジング加工をすることで100年前の古ぼけた建物を思わせるレトロな空間を演出。夜は各店舗のネオン看板やライティングをすることで大人の空間に変わる。建物には天竜杉の間伐材を使い、地域貢献とエコロジーにも配慮して建設をした。施設中央には丸テーブルが用意され、その周りを囲むように5店舗のビストロ店が並ぶ。テーブル席は客同士がコミュニケーションを取りやすいよう、あえて席の間隔を狭くとっている。

 出店店舗は、浜松ギョーザを提供する「太陽軒」やハンバーガーショップ「AOバーガー」。「松阪牛専門炭火焼き肉AO」が営業する同店では、以前販売していた人気の「AOバーガー」を販売再開してほしいという客が多く、ファンの声に応えたという。ほかにも、和食創作料理店「にこまん馬」やベトナム料理店「PHOHANOI(フォーハノイ)」が姉妹店としてアジアンサンドを提供する「バインミー・バインミー」とオリジナルフォーの「フォーフォー」の2店舗を出店。フォーはスープや具材を自分で選択し、オリジナルの組み合わせをすることができる。多国籍の人にも対応できるよう、浜松グルメから和食、アジアン料理まで幅を持つ形で出店者を決めたという。

 「浜松の活性化につながると思い出店を決めた。ビストロサーカス全体で地産地消にこだわってやっている。しらすのたっぷり入った『しらころバーガー』を新作として出すので、ぜひ来てもらいたい」とAOバーガー店主の川合貴久さん。PHOHANOI店主の石津利昭さんは「静岡ゴールデン横丁のうわさを聞き、自身も同じような事業に出店したいと思っていた。フォーやバインミーの種類を豊富に取りそろえ、本場ベトナムで人気の『ブン』という丸麺を使ったフォーも提供するので、どんな方にも喜んでもらえるはず」と出店舎も意欲を見せる。

 施設内には大型スクリーンが用意され、スポーツ観戦が行えるほか、月替わりでテーマを変えた音楽を流す。同施設にはオリジナルキャラクターが存在し、施設中央に並ぶ各テーブルにはサーカスのストーリーを描いている。それぞれストーリーが違い、すべてを読むことで物語がつながるような子どもも楽しむことのできる工夫もされている。

 「知らない人同士でも話し合えるような空間づくりをした。皆で情報交換を行える場として活用してもらいたい。子どもから大人まで楽しめる工夫もしているので、幅広い世代の方に活用してもらえたら」と高架下開発部長の日下部照彦さん。「今後も同施設だけでなく、高架下を活用して別の施設も建設し、浜松駅周辺の活性化につなげたい」とも。

 営業時間は11時~24時

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