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浜松・千歳町で遠州綿紬展示即売会 アイテム1000種類そろえる

つまみ細工やエプロンなどの遠州綿紬

つまみ細工やエプロンなどの遠州綿紬

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 浜松・千歳町の「Any(エニィ)」で10月21日・22日、展示即売会「遠州綿紬(つむぎ)ぬくもり市」が開催される。

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 遠州綿紬を世の中に発信しようと2010年から始め、今回で20回目となる同イベント。これまでは鴨江アートセンターで行っていたが、より会場に足を運びやすいように、浜松駅から徒歩圏内にある同施設に会場を移した。市内外から16団体が集まり、遠州綿紬製品の販売をするとともに伝統文化の発信を行う。

 販売する製品には遠州綿紬の「カット販売」や「メガネケース」、「ランプシェード」など幅広い製品約1000種類をそろえる。障害者福祉施設「ワークショップくるみ」の「エプロン」(6,950円)は、利用者が裁断やミシン、アイロンがけを行い製作。静岡県授産製品コンクールでは静岡県健康福祉部長賞を受けている。同商品はボタンタイプと紐タイプがあり、それぞれ暖色と寒色の二種類を用意する。つまみ細工作家・権田道栄(ごんだみちえ)さんの「つまみ細工あんみつ」は舞妓(まいこ)が髪飾りに使うつまみ細工を遠州綿紬でナチュラルに仕上げた「髪飾り」や「ブローチ」(以上、1,000円~)を販売。正方形に切った遠州綿紬で花弁の形を作り、ものによっては100個以上のパーツを組み合わせて製作をするという。ほかにも寝具専門店が製作した「まふクッション」やリール付きの便利な「カードケース」、魚の形をした「お魚巾着」などさまざまな遠州綿紬の服飾や生活雑貨が並ぶ。

 今年から製品の魅力や製造方法などをそれぞれの団体がPRする時間「ぶらり作家めぐりツアー」を用意。MCがマイクをもって質問形式で団体のアピールポイントを聞いていくため、来場客は製作者の思いを聞くことができる。ほかにも綿繰りワークショップを開催。専用器具を使いコットンボールから種を取り出す作業を体験できる。

 実行委員会の大高旭さんは「海外製品が多く出回る現代に、浜松の良い製品を知ってもらいたい。生産者と直接会うことができ、話を聞ける時間があることは貴重なこと。ものに触れ、もののありがたみを感じ、生産者と交流することでどのようにできるかなどにも興味を持ってもらえたら」と話す。

 開催時間は10時~16時。

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