浜松でオーガニックイベント 生産者と消費者結び日本の農業応援

浜松有機農業者マーケットの会の鈴木潤子さん

浜松有機農業者マーケットの会の鈴木潤子さん

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 浜松の静岡県立森林公園イベント広場で11月5日、「浜松オーガニック祭 2017」が開催される。

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 農業生産者と消費者が手を取り合って農業を応援していこうと6年前に立ち上げた「浜松有機農業者マーケットの会」が主催する同イベント。毎月2回オーガニック食品を扱うスーパー「ビオ・あつみ エピスリー浜松」の駐車場を借りてオーガニック朝市を行っている。

 近年オーガニック製品への注目度が高まり、各地で開催されるようになってきたオーガニックイベント。同イベントは生産者の応援と地元の人が地元の食品を消費することで環境に負荷を与えないという考えの周知を目的に開催。今までオーガニック製品は食に強いこだわりを持つ人が買い求めるものというイメージがあったというが、興味のなかった人たちの興味や関心を高めようと、朝市よりも規模を拡大し、有機農業者を集めたイベントとして開催を決めた。

 当日は食べ物・健康・命をテーマに、浜松を中心とした静岡県西部や愛知県東部から43の農家や物販、飲食店が集まる。野菜はダイコンやニンジン、ハクサイなど旬の食材が並ぶほか、コマツナに似た野菜「ターサイ」のような珍しい野菜も並ぶという。物販ではオーガニックコットンの日用品や服飾の販売、土壌のプロが堆肥の販売を行う。ほかにも、オーガニックコーヒーや罠にかかったシカやイノシシの肉などのジビエ料理などの飲食店も並ぶ。

 ステージではボサノバやフォークソング、三線の演奏など心地よいサウンドで会場の雰囲気を盛り上げる。会場の真ん中にはワークショップのエリアを設け、アクセサリー作りやウッディクラフト、野菜アートなどを行い、子連れでも楽しめるような空間を意識している。野菜アートは野菜を生産する際に出る規格外の野菜を使い、顔の形を作るなどのアート作品を作るワークショップ。子どもに人気で、インスタグラムに画像をアップし話題にする大人も多いという。

 「体に良いからという理由だけでオーガニック食品を選ぶのではなく、環境のことや地元の農業を応援するという気づきの場になれば」と同会の鈴木潤子さん。「生産者と消費者をつなげるだけでなく、生産者と生産者や消費者と消費者をつなげるなど、横のつながりや会の価値観を広めていきたい。今後も朝市やイベントを開催し、日本の農業全体を応援していきたい」と意気込む。

 開催時間は10時~15時。

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