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浜松の菓子店が期間限定店舗 ケーキ箱のかわいい外観がSNSで話題に

ケーキ箱の形をした店舗外観

ケーキ箱の形をした店舗外観

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 浜松・神田に「春華堂 POP UP STORE KANDA」(浜松市中区神田、TEL 053-441-3340)がオープンして1カ月がたった。

360度どこからでも見ることのできる3.5メートルのショーケース

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 「うなぎパイ」を主軸商品に和洋菓子を扱う菓子メーカー「春華堂」が、現在本社の老朽化に伴い、本社と神田店のリニューアルを行っている。完成する間の期間限定店舗として、駐車場にあった貨車倉庫をリノベーション。ポップアップ店として開店した。

 地元の人たちから愛される店舗だったが、若い人があまり足を運ばないという悩みや、うなぎパイ以外の和洋菓子を扱っていることを知らない人がまだまだ多いという課題を抱えていた同店。リニューアルを機に、若い世代に同社の製品をより知ってもらうきっかけにしようと、若者の間で話題になるような「インスタ映え」を狙い、ケーキの箱をイメージした店舗デザインにした。

 店舗面積は約47坪。5つの貨車倉庫を組み合わせてリノベーションした建物は、ケーキの箱をイメージしたかわいい白い外観。360度どこからでも商品を見ることができる3.5メートルのショーケースや桜の木の天井など、店内のいたるところに来店客が心地よく楽しんでもらえるような工夫をこらす。

 商品は主力の「うなぎパイ 12本」(891円)だけでなく、今年発売された新商品「すっぽんパイ 1袋」(250円)や、焼き菓子、ケーキ、和菓子まで幅広く用意。約120アイテムを取りそろえる。同店限定商品としてバウムクーヘン「まるたんぽ」(500円)も用意。バウムクーヘンの断面が木の年輪に見えることから「繁栄」や「長寿」、「幸せを重ねる」などの思いを込めて販売する。丸い形をしたバウムクーヘンの中には果肉感のあるジャムが入り、甘酸っぱいストロベリーとアップルバターの二種類の味を楽しめるという。「いちごダブルショート」(480円)や「なめらかベイクドチーズ」(350円)などのケーキは360度どこからでも見ることのできるショーケースにきれいに1列で並べることで、より美しくおいしく見えるディスプレー方法にしたという。ほかにも、「黒蜜まんじゅう」(120円)のようなまんじゅうや「上生菓子」(250円)も取りそろえる。以前、和菓子はショーケース越しに注文しなければならなかったが、手にとって購入できるように個包装にして陳列するなど工夫を凝らす(以上、税別)。

 「本社と神田店の完成時期は来年の秋冬を予定している。ポップアップ店は来店客から好評を得ていて、期間限定なのはもったいないといううれしい声ももらっている」と広報の手嶋千恵さん。店長の鈴木彩さんは「外観がかわいく、珍しがって来店する若い客が多くなった。SNSでアップする人や、その話題を聞いて来店する人もいるため、来店客が昨年の約1.5倍に伸びている。上生菓子やケーキも販売していることに驚く客も多く、同店を通じていろいろな商品を知ってもらえたら」と話す。

 営業時間は9時~19時30分。

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