浜松科学館でリニューアル前最終展 「鉄腕アトムの生まれた研究室」再現展示も

アトムが生まれた瞬間の研究室を再現したコーナー

アトムが生まれた瞬間の研究室を再現したコーナー

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 浜松・北寺島町の浜松科学館(浜松市中区北寺島町、TEL 053-454-0178)1階特設会場で現在、「しばらく さようなら浜松科学館特別企画 鉄腕アトム ロボットと暮らす未来展」が開催されている。

展示されている原画や複製原稿

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 3月31日に、老朽化や展示内容の刷新を目的にリニューアルするため一時閉館する同館。同展示はリニューアル前の最終展示。近年、ロボット技術が進み、受付ロボットやコミュニティーロボットなど、人の生活を支える存在になってきている。鉄腕アトム生誕90周年の今年、手塚治虫さんの描いた鉄腕アトムの世界を紹介することで、現在の社会を見つめ未来のロボットと暮らす生活をイメージできる展示を開催しようと企画。手塚プロダクションの協力のもと開催にこぎ着けた。

 鉄腕アトムの原画や複製原稿など17点を展示し、パネルで説明をする同展。手塚治虫の肉声の入った動画をモニターに映し、アニメ「鉄腕アトム」の初回と最終回の上映も行う。アトムが生まれた瞬間を再現したコーナーも用意。実物大のアトムが横になり、研究室を忠実再現したという。ARを使ったスマートフォンをかざすとアトムが横に立っているようにみえる記念撮影コーナーも設置予定という。

 アトムを知らない子ども世代にも楽しめるよう、ぬりえコーナーや手塚治虫さんの作品も用意。「ブラックジャック」や「どろろ」などの漫画を約460冊そろえる。ほかにも体験コーナーを用意し、コミュニケーションロボット「パルロ」と会話を楽しむことができる。「天気を教えて」など、調べてほしい内容を伝えると応えてくれるという。

 今月16日にはリニューアルと管理運営事業について、乃村工芸社・SBSプロモーション共同事業体を優先交渉権者に選んだと浜松市が発表。「浜松・サイエンスベースキャンプ」をコンセプトに2019年7月オープン予定。「自ら考え、対話し、行動する科学と挑戦の活動基地」として、子どもから大人まで科学に親しむ機会を提供する場を提案したという。

 「ロボット社会は近い未来にやってくる。当展示を見て、想像を膨らませてもらえたら」と館長の鶴田雅之さん。「子どもからお年寄りの人も一度は来たことのある科学館がもうすぐ見られなくなる。今の姿が無くなる前に、今一度思い出づくりに来てもらいたい」とも。

 開催時間は9時30分~17時。体験コーナーとアニメ上映は土曜・日曜・祝日限定。3月31日まで。

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