「遠州コクうまラー油」-浜松のギョーザ店、地元食材使い商品化

豆腐にかけた「遠州コクうまラー油」。

豆腐にかけた「遠州コクうまラー油」。

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 浜松・高丘北の居酒屋「FUMIYA」(浜松市中区高丘北、TEL 053-438-6090)が8月8日、地元の食材を使って商品化した食べるラー油「遠州コクうまラー油」の販売を始めた。

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 店主の片桐敏明さんは、地域の小売商店主が集まる勉強会「地域商品開発研究会」に参加した際、「地場産品である袋井産大豆を使用した商品ができないか」という相談を受け開発に取りかかった。

 同店は浜松餃子学会にも所属しており、ギョーザに使うラー油も自家製のため、そのノウハウを生かして食べるラー油を開発。「どうせ作るなら地域の特色を出したかった」と片桐さん。袋井産の大豆のほかに遠州灘のシラス、徳川家康も食べたとされている浜納豆など、ほとんどの食材に地場産のものを使用した。

 味の面では順調に開発が進んだが、食べるラー油のブームと時期が重なったことで、フライドガーリックやフライドオニオンなどの食材だけでなく、ラー油を入れる瓶が確保できないという状況にも直面した。しかし、これまでの付き合いのある仕入れ業者と連携することで、今回の商品化にこぎ着けた。

 「浜納豆を使用しているので、通常のラー油よりもコクが出ている。そのためたくさんかけなくても十分に味わっていただけるようになった」と片桐さん。地元食材は生産農家から直接仕入れすることで品質を保っており、ラー油の味には自信をのぞかせる。

 今後について、片桐さんは「いろいろな食べ方の提案をすることで一過性のものではなく、地元の調味料として浸透させていきたい」と話す。

 価格は525円。同店のほか、市内の酒屋、静岡伊勢丹などでも販売する。

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