浜松の老舗ソースメーカー「鳥居食品」(浜松市中区相生、TEL 053-461-1575)が4月27日、農薬不使用のショウガ3種をブレンドした「ジンジャーシロップ」を発売する。
2014年秋に浜松の農家「農ティス」の生産した「金時ショウガ」に出合った社長の鳥居大資さんは、その辛味の強さに感動。翌年より「農ティス」に「金時ショウガ」「三州ショウガ」「大ショウガ」のショウガの栽培を依頼し、試行錯誤の末、納得できる商品ができたため、販売にこぎ着けた。
3種のショウガをブレンドして作った同商品。最初にピリッとくる辛味の要素であるジンゲロールを多く含む金時ショウガ。じわじわと伝わる辛さのショウガオールを多く含む三州ショウガと大ショウガをブレンドし、2つの異なる辛さをブレンドすることで2つの異なる辛さを時間差で味わうことができるという。
ほかにも、ソースメーカーならではの特徴としてシナモンやクローブ、こしょうの3種のスパイスとユズを配合することでショウガを薬膳的に引き立たせた。一般的な上白糖は使わず、地元の蜂蜜専門店「長坂養蜂場」の蜂蜜を使用。それぞれのショウガは同社ソース製造の際に野菜をすりつぶすのと同様に石臼でひき、滑らかな食感を実現している。
「一般的なジンジャーシロップはショウガを砂糖に漬けた煮汁のためショウガ風味でしかないが、この商品は丸ごとショウガを体感できるので生姜好きが認める味を実現した」と鳥居さん。ソースメーカーならでは特徴を力説する。「これから暑くなるとエアコンによる冷え性に悩む女性も多いが、このジンジャーシロップはダブルの成分で体を温めてくれるので、単においしいだけじゃないことも伝えていきたい」とも。
価格は760円(200ミリリットル)。同社オンラインショップと工場直販所のほか、農ティス事務所で扱う。