浜松・中沢町に1月10日、プロレスマスク専門店「PUKUPUKU工房」(浜松市中区中沢町、TEL 053-525-7414)がオープンした。
店主の神谷淳さんは、以前ザザシティ浜松(中区鍛治町)で子ども服とおもちゃを取り扱うショップ「pikkupuu(ピックプー)」を知人と共同経営していたが、プロレスマスクに特化して仕事の幅を広げていきたいと思い独立し、オープンにこぎ着けた。
店舗面積は約6坪。入り口の脇には、第74代IWGPジュニアヘビー級王者BUSHIさんの入場用マスクや試合用マスク、ディスプレー用のタイガーマスクなどを飾る。ほかにも、プロレス雑誌やプロレスラーのサイン色紙なども並べる。店内の両側と中央に作業台が置かれ、ミシンは細かい刺しゅう用や衣装用、革用など7台を用意。マスクは受注生産で月に20~30枚を作るという。
裁縫教室としてソーイングカフェも設ける同店。プロレスマスクやコスプレ用のマスクなどの作り方を個人レッスンの形で指導する。コースは初心者用と上級者用の2コース。「気軽にお茶やコーヒーでも飲みながら、楽しくマスク作りを学んでもらえたら」と神谷さん。静岡大学教育学部でも「プロレスマスクから考察するデザインコンセプトの具現化」をテーマに、プロレスマスクの切り口から、もの作りの醍醐味(だいごみ)や責任、職人としての考えなどを伝える特別講義も実施。学生たちにデザイン案を考えてもらい、最終的に神谷さんがマスクを作り、3月19日にアクトシティ浜松で開催する新日本プロレスの試合でBUSHIさんがかぶるという。
「ソーイングカフェでは、プロレスファンや本格的にマスク作りをしたい人などに来ていただけたら」と神谷さん。「今後はマスク職人を育成し、マスクに特化しながらも活動の幅を広げていけたら」とも。
営業時間は10時~20時。