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浜松・北寺島町にギャラリー&ショップ 建築会社がアパレル事業展開

「ギャラリー&ショップ イワクラタナカ」スタッフの田中さん(左)と岩倉さん(右)

「ギャラリー&ショップ イワクラタナカ」スタッフの田中さん(左)と岩倉さん(右)

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 「ギャラリー&ショップ イワクラタナカ」が5月25日、浜松市中央区北寺島町にオープンした。

店舗は、石巻建築の社屋だった木造建築「スペースセブン」

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 天竜材を使った住宅を手がける「石巻建築」(浜松市浜北区)が、新たな取り組みとしてアパレル事業に参入し出店した。同社に所属する岩倉有輝さんと田中あゆみさんが店を運営し、2人の名字を組み合わせて店名を決めた。人・良い物・地域などをつなぐ役割を果たしたいとの思いから、「ワクワクへのコンシェルジュ」をコンセプトに掲げる。

 店舗は、ファッションアイテムや雑貨などを扱うセレクトショップと、作家やブランドの世界観を発信するギャラリーの2つの顔を持つ。岩倉さんは「それぞれのクリエーターが持つ、ものづくりへのこだわりや背景にあるストーリーを伝えていきたい」と話す。

 出店場所は、石巻建築の社屋だった木造建築「スペースセブン」。店内は7つの区画に分かれており、それぞれに異なるテーマやアイテムを取り入れることで、多様な雰囲気を楽しめる構成にした。

 オリジナル商品は、天竜ヒノキ染めのアパレル。林業・製材会社「フジイチ」(浜松市天竜区)から仕入れたFSC認証のヒノキ樹皮を染料として使い、通常廃棄される素材を有効活用した。染色は草木染作家「asa-works(アサワークス)」(岡山県)が手がけ、染めの温度や時間に配慮して風合いを生かした仕上がりとなっている。第1弾商品として販売したTシャツとリバーシブルハットはオープン即完売したが、6月下旬に再入荷を予定しているという。

 このほか、岡山県倉敷市のデニムブランド「EL Canek(エル カネック)」のセルビッチ裏地をアクセントにしたインディゴ染めシャツ(2万4,200円)などのデニムアイテム、asa-worksの藍染めTシャツ(4,800円)やフリンジ(1,800円)、張り子作家・坂田吉章さんが手がける「遠州天狗屋」の雑貨などもそろえる。

 現在、遠州織物を特集しており、1936(昭和11)年創業の「高田織布工場」(中央区庄内町)が製作したリネンハンカチ(1,650円)やタオル(2,200円)、「そま工房」(袋井市)によるアバカ繊維を使った織物雑貨などを販売している。

 岩倉さんは「母体が建築会社であることを強みに、『衣』と『住』を掛け合わせた新しい提案がしたい。みんなでワクワクを共有できる場所になれたら」と話す。田中さんは「オープン以来、自然と熱量のある人が集まる空間になっている。伝統工芸という言葉に構えず、おしゃれで楽しい視点から魅力を伝えていきたい」と話す。

 営業時間は10時~18時。

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