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「快速ペン立て」販売へ 浜松の鈴木さんが考案、筆記業務効率アップ目的に

「快速ペン立て」を考案した鈴木勇太郎さん

「快速ペン立て」を考案した鈴木勇太郎さん

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 「快速ペン立て」が9月1日、企業や一般向けに販売された。

実際にペン立てたところ

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 同商品は、地元大手企業のエンジニアから転身し、ベンチャー企業「ATPWORK」(浜松市中央区中郡町)を立ち上げた鈴木勇太郎さんが考案した。

 神奈川県出身の鈴木さんは大学卒業後、浜松ホトニクス(浜松市中央区)に勤務。20年以上にわり分析用機器の製造・開発に携わってきた。もともと独立志向が強く、在職中から各種起業セミナーに参加。昨年末、浜松ホトニクスを退社し、エンジニア・発明家として独り立ちした。

 鈴木さんは「製造現場で痛感したのは、作業の無駄をなくすことの大切さ。1回の動作をほんの数秒短くするだけで年間のコストダウン額は莫大なものになる」と話す。鈴木さんが特に気になったのが、メモを取るためにペンを握ったり放したりを繰り返す作業。少しでもスムーズにペンを手に取るにはどうすればいいのか。考えた末に思いついたのが「快速ペン立て」だったという。

 鈴木さんによると、一般的な筒型ペン立てはペンを上下に動かして出し入れするが、「快速ペン立て」は左右に設けた開放部から横方向にペンを取り出すことができ、筒型ペン立てよりも取り出し収納時間が約2秒短縮できるという。1日100回、年間240日筆記する場合、年間13.3時間の時間短縮になる。

 鈴木さんは5月、浜松発明研究会に入会。他の会員のアドバイスも受けながら試作品のブラッシュアップを重ね、商品化にこぎ着けた。プラスチック製で幅45ミリ、奥行き25ミリ、高さ30ミリと、パソコンのキーボードの手前や筆記位置付近に置けるミニサイズ。

 鈴木さんは「どんなに業務のデジタル化が進んでも筆記作業はなくならない。職種によっては毎日何十回もペンを取る人もいる。このペン立てを使うことでどれだけコストが削減できるか実感してほしい」と話す。

 希望小売価格は9,800円。

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