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シネマイーラで「はままつ映画祭」-浜松にまつわる監督・作品を上映

「はままつ映画祭」が開催されているシネマイーラのエントランス

「はままつ映画祭」が開催されているシネマイーラのエントランス

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 浜松中心街の映画館「シネマイーラ」(浜松市中区田町)で現在、「第10回はままつ映画祭」が開催されている。

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 10回目を迎える同映画祭。浜松出身の木下惠介監督の功績と映画を次世代に伝え、浜松の映像文化の振興と全国への文化発信、地域活性化を目的に始まった。

 今年は、3月に起こった東日本大震災を受け「故郷(ふるさと)を想う」をテーマに据える。浜松にゆかりのある監督の作品や静岡ではあまり上映されない作品、映画祭だからこそ上映できる作品を中心に全21作品を上映する。

 9月18日のプレイベントでは「フラガール」を上映。11月19日からは「邦・洋喜劇対決 斉藤寅次郎×チャップリン 活動弁士付き上映」「朱花(はねづ)の月」「玄牝(げんぴん)」「ジーンワルツ」「百合子、ダスヴィダーニヤ」「森崎書店の日々」「3.11 A Sense of Home Films」「明日」などを上映し、ミュージシャンのハシケンさんによるライブも行われた。

 11月22日・23日に上映する作品「明日」は、3月11日の震災を受け、仙台映画祭と関わりのある監督たちが作った3分11秒の映像をオムニバス形式でつづったもの。

 19日と23日に上映する「3.11 A Sense of Home Films」は、「明日」をきっかけに、映画作家である河瀨直美監督が世界中のさまざまな作家21人に呼び掛けて作った作品。「家族とは」「祖国とは」という思いを伝えようと製作されたという。

 24日には「はままつ映像フェスティバル」も開催。全国から応募した9人の作家による自主制作作品の上映や、鈴木卓爾監督と池田千尋監督のトークショー、映画「とんねるらんでぶー」上映を予定する。実行委員会事務局長の藤田健次さんは、「浜松は木下惠介監督をはじめ多くの映像クリエーターを輩出している土地。この土地で映画祭を開くことで、新たに才能のある人たちを輩出していく手伝いができれば」と話す。「震災を受けて『故郷』をテーマにじっくりと選んできた作品ばかり。他の機会ではあまり見ることのできない作品も多い。この浜松で、それを見ることに意味があるかと」と話す。「この土地で映画を見て、また来たいと映画館に足を運んでくれる人が増えれば」とも。

 上映プログラムやチケットについてはホームページで確認できる。11月27日まで。

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