浜松の洋食店、10年ぶりにナポリタン復活-後継者として長男入店で

父の幸介さんと長男の健吾さん

父の幸介さんと長男の健吾さん

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 浜松・小豆餅の洋食店「宏松」(浜松市中区小豆餅3、TEL 053-473-9134)が2月から、10年ぶりにナポリタンの提供を再開した。

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 創業32年の同店はもともと、店主の鈴木幸介さんがとんかつをメーンに創業した。とんかつ(1,100円~)のほか、ハンバーグ(950円)、カレー(900円)、エビフライ(1,450円)などの洋食メニューを提供している。

 創業時は、多くの来店客の要望に応えるためメニューを増やしていったが、10年ほど前に店主1人で作ることの限界を感じメニューを絞り込んだ。ナポリタンはその時に減らしたメニューの一つ。しかし、2月1日から、和食店や精肉店で修行を積んだ長男の健吾さんが店を継ぐことになり、「再開してほしい」という要望が多かったナポリタン復活を決めた。

 同店のナポリタンは、その特製デミグラスソースの味が人気を引き付けていた。開業当時と変わらない製法で作るソースは10日かけて煮込み、裏ごしをするこだわりのソースだ。「店の仕事の中でも、デミグラスソースの仕込みが一番難しい」と健吾さん。復活後は750円で提供している。

 また、健吾さんが入店したことで、15年ほど前にやめた出前(半径1.5km)も再開。対応の幅を広げている。

 同店では、看板メニューであるとんかつにも、デミグラスソースをかけて提供している。とんかつというとソースやしょうゆを使うところが多い中、創業時からデミグラスソースにこだわり提供している。豚肉は厳選した浜松産の白豚を使用。「ブランド豚は高くなってしまうので、安くてもブランド肉に負けない良いものを食べてもらえるよう」、毎回幸介さんが目利きをし仕入れているという。

 健吾さんは「洋食店の仕込みの大変さに驚いたがやりがいがある。うちはとんかつのイメージが強いが、今後は洋食店としての認知度を上げていき、もっと若い世代の人にも足を運んでほしい」と意欲をみせる。

 営業時間は11時30分~14時、17時~20時。水曜定休。

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