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浜松のソースメーカーが「2014年最高のソース」-「和食に合う」をコンセプトに

「和食に合う」をコンセプトに作られた「the Sauce 2014」

「和食に合う」をコンセプトに作られた「the Sauce 2014」

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 浜松の老舗ソースメーカー「鳥居食品」(浜松市中区相生、TEL 053-461-1575)が11月20日、今年自社開発してできた「最良」のソース「The Sauce 2014」の予約受付を開始した。

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 同商品の開発は4年目。同社では「究極のソースプロジェクト」として、初年度は「砂糖を使わず野菜果物の甘みで作るソース」をコンセプトに開発。2年目は「震災から考える半径50キロ内で手に入れた原料のソース」、3年目は「野菜からとれる10%のぜいたくなフォンで作ったソース」をコンセプトに開発し、いずれも100本限定で発売したところ数日で完売した。

 昨年は2日で完売した同商品。これまで100本限定の販売だったが、今年は200本に増やした。通常販売は12月3日を予定だが、可能な限り自社顧客に優先的に販売したいという思いから初の試みとなる予約販売を導入した。

 2014年のコンセプトは「和食に合うソース」。「和食が世界文化遺産に認定されたこともあるが、一般的には洋食と合わせるソースを和食にも合う形にしたかった」と社長の鳥居大資(だいし)さん。ベースには10度以上という厳しい糖度基準が設けられた味の濃い高糖度トマトである「アメーラトマト」を使用。ほかにも、あっさりとした和食の風味を損なわないように、使用する香辛料や抽出時間をさまざまな組み合わせで試作。10回以上試作を繰り返すことで、最適な香辛料の配合と抽出時間を見つけたという。

 また、ソースの中にだしを加えた同商品。過去3回の製造の中で取り組んできた野菜の持つうま味を引き出すことに加え、鶏節のうま味を加えることでコクや風味を付与することに挑戦。鶏肉は、一晩塩麹(こうじ)に漬けることで余分な水分を抜き、麹に含まれる酵素によって出るうま味を引き出す。シナモンを加えたチップで薫製にすることで鶏をそのまま煮込んで取っただしよりも濃厚な味わいを実現。「鶏を使うことで牛や豚に比べと力強さには欠けるが、野菜のうま味を底上げしてくれる奥深い味わいになった」と鳥居さん。さらに昆布とかつお節から取った濃縮だしを加えることで、コクと和の風味を引き出しているという。

 「今回は新しい真空釜を導入したことで今までにない濃厚な味わいを実現できた」と鳥居さん。「昨年の教訓を生かして増産にも踏み切ったので、多くの方に満足していただければ」とも。

 価格は2,500円(200ミリリットル)。同社オンラインショップと工場直販所のみで扱う。

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