浜松市出身のノーベル賞受賞者「天野浩」さんの展示会-青色LED研究の足跡を

手動発電装置のついた省エネを体感できるコーナー

手動発電装置のついた省エネを体感できるコーナー

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 浜松・北寺島町の浜松科学館(浜松市中区北寺島町、TEL 053-454-0178)で現在、浜松市出身のノーベル物理学賞受賞者「天野浩」さんの研究成果を紹介する展示会「青色LED(発光ダイオード)研究の足跡」が開かれている。

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 現・名古屋大学教授の天野博さんは、浜松市育ちで、市内の浜松西高等学校から1983(昭和58)年に名古屋大学工学部電子工学科を卒業し、同大学院に進学。1989年に名古屋大学で工学博士の学位を取得した。その後、名城大学終身教授の赤崎勇さんと共に、世界初の青色発光ダイオードの開発に成功。その業績が認められ昨年、ノーベル物理学賞を受賞した。

 会場では、現在のLEDにたどり着くまでの照明の歴史や、青色LEDの基礎知識、開発の難しさなどをパネルで紹介している。ほかにも、手動の発電機を回し、LEDライトと白熱灯を点灯させることで省エネが体感できる体験型コーナーなども設置している。「青色LEDの原理などを説明すると非常に難しい内容になってしまう。できるだけ分かりやすく小中学生にも興味を持ってもらえるようにしたかった」と同館グループ長の太田宗(はじめ)さん。次世代の子どもたちに向けた天野教授本人のメッセージや、天野教授から借りたノーベル賞を取った人に配られるメダル形チョコレートの展示も行っている。

 通常、同館の年始開館日は1月4日だが、今年は同展を開催するにあたり、1月2日からの特別開館を行い、2日、3日の2日間で約700人が来館した。

 「次世代を担う子どもたちの好奇心を刺激し、科学やものづくりに興味を持ってもらえれば」と太田さん。「子どもから大人まで楽しめる内容なのでぜひ家族で見に来てほしい」とも。

 開館時間は9時~17時(入場最終時間は16時30分)。入場料は小学生以上=500円、小学生未満無料。1月18日まで(1月13日は休館日)。

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