浜松市楽器博物館が20周年 地元楽器産業原点のリードオルガンを特別展示

展示風景

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 浜松・中央にある「浜松市楽器博物館」(浜松市中区中央、TEL 053-451-1128)が4月9日、開館20周年を迎えた。

最も古いヤマハ製オルガン「鶴章」

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 1995年4月に日本初の公立楽器博物館として開館した同館。1300点ものさまざまな世界の楽器を展示し、講座やワークショップ、トークイベントなどを行っており、2014年には世界的に権威ある「小泉文夫音楽賞」を受けた。

 現在同館では、20周年を記念し浜松の西洋楽器産業の原点である「足踏み式リードオルガン」の歴史を紹介する展示「リードオルガンがくれた幸せ~近代日本の洋楽と学校教育と浜松~」を行っている。リードオルガンはペダルを踏んで風を送り薄い金属の部品「リード」が振動する音を、鍵盤を押すことで開放し演奏。明治初期から日本でも使われ始めたが、海外からの輸入品で値段も高く、なかなか一般的に手が出るものではなかった。次第に日本企業も生産し始めたことで値段も安くなり、学校などにも普及。浜松の楽器産業を担ってきた「ヤマハ」も最初に作った楽器は同オルガンだった。

 会場では、1881(明治21)年に製造され、現在確認されている中では最も古いヤマハ製オルガン「鶴章」や明治時代に学校で使用され現在は磐田北高校に所蔵されているオルガン、1891(明治24)年に作られたアメリカ製のオルガンの4台を展示。着物を着ている人が演奏する際に裾がはだけるのを隠すため、下部を布で囲ってある日本独自のオルガン「大和オルガン 二号型」も展示する。

 明治時代は音楽を流す技術がなかったため、学校の運動会では校庭にオルガンを運び出し演奏していた。そのような風景などを撮影した歴史を感じられる写真を約50点展示。ほかにも学校教育とオルガンとの結び付きや日本で使われ始めた当時のことなどをパネルで紹介する。

 「多くの方の応援があり無事20周年を迎えることができた」と館長の嶋和彦さん。「浜松楽器産業のルーツともいえるリードオルガンのことを知り、見つめ直し再認識していただきたい」とも。

 開館時間は9時30分~17時。入場料は大人=400円、高校生=200円、中学生以下=無料。第2・4水曜休館。6月14日まで。

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