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浜松・舘山寺で手打ちうどん店再開 地元の要望受け

舘山寺門前町に位置する店舗

舘山寺門前町に位置する店舗

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 浜松・舘山寺に2月18日、讃岐うどんを提供する「手打ちうどん 権太」(浜松市西区館山寺町、TEL053-487-5335)がオープンした。

遠州灘で収獲したしらす、大根おろしを乗せた「しらすうどん」

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 約50年の歴史を誇る同店。経営母体の企業が倒産したことで昨年1月に閉店。地元からの要望を受け、18年間店長を務めた小山和孝さんが店を引き継ぐ形で独立し、移転オープンにこぎ着けた。

 店舗面積は40坪。カウンター5席とテーブル席10席、座敷を14席の計29席。テーブルや椅子には木のぬくもりを、インテリアで和の風情を意識した店内には、大きめの丸い和紙ランプを随所に配置する。舘山寺のシンボル的存在の遊園地「浜名湖パルパル」の観覧車を窓から臨む景観。外光によって色や見え方が変化する合わせ障子を窓の一部に施し、居心地の良さを追求する。

 メニューは遠州灘のシラスを豊富に載せた「しらすうどん」(864円)や「山海おろし」(972円)、「鍋焼きうどん」(1,080円)など、温冷含め15種類から21種類のうどんを提供。ほかにも磐田市特産のえび芋を使った「えび芋コロッケ」(173円)や「味噌おでん」(324円)など、酒のさかなや一品料理として10種類から16種類を用意する。酒類は「三ヶ日みかんハイボール」(432円)などを提供。「静岡茶コーラ」や「富士山サイダー」(各216円)など、ユニークなご当地ドリンクも用意する。

 ブーム以前から市内で讃岐うどんを提供する店として、先駆け的存在だった同店。香川県から仕入れた小麦粉と塩水だけで練り上げ、漂白剤や着色料などの食品添加物を一切使わないうどんを手打ちで提供。特徴である「いりこだし」を中心に、「瀬戸内産昆布」と「宗田鰹節(そうだがつお)」、「さば節」、「うるめいわし節」で毎日ダシをひく。讃岐うどんは比較的ダシは甘めだが、甘さと辛さのバランスを調整。この地域に合う風味を心掛けているという。

 「うどんで舘山寺門前町を盛り上げたい」と小山さん。近年、衰退気味な街の活気を取り戻したいと意気込む。同地活性に取り組む中心的存在「うなぎ専門の店 志ぶき」も2月25日にリニューアルオープン。一新した店同士が互いに手を取り合い、地域と伝統の味を守っていく。「まずは地域に根付くこと。そして、観光客へも記憶に残る味を提供できるように努力していく」とも。

 営業時間は11時~21時。金曜・第1木曜定休。

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