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浜松の楽器博物館で世界初の電子楽器テルミンの特別展 開発者の生誕120周年で

展示の様子

展示の様子

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 浜松市楽器博物館(浜松市中区中央、TEL 053-451-1128)で現在、特別展「音楽と革命 それはテルミンから始まった」が開催されている。主催は浜松市文化振興財団・浜松市楽器博物館。

体験コーナーにある外装が木製のテルミン

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 世界初の電子楽器テルミンの発明者レフ・テルミンの生誕120周年記念に合わせて開く同展。テルミンはアンテナから発信される電波に対して手を近づけたり遠ざけたりして、機器に触れずに音の高さと大きさを変えて演奏する電子楽器で、その開発の歴史を発明者であるレフ・テルミンの生涯と共に振り返る。監修は日本におけるテルミン演奏の第一人者である竹内正実さんが務める。

 パネル展示ではテルミンと電子楽器の約100年にわたる歴史を時系列に紹介。レッド・ツェッペリンやYMOといったアーティスト、CDやユーチューブなどの音楽環境の変遷にも触れる。併せて、ロシア革命の指導者レーニンや東西冷戦といった時代の波に翻弄(ほんろう)されたレフ・テルミンの生涯をロックフェラーやアインシュタインとの交友、3度の離婚、不老技術の研究など多岐にわたるエピソードを交えて解説する。

 体験コーナーも設置し、外装が木製の一般的なテルミンと金属製のコンパクトなテルミンの2つを実際に演奏できる。竹内さんのレクチャー映像と共に初心者でもテルミンの音色を奏でられる。ロシアの代表的な民芸品である木製人形のマトリョーシカに、テルミンの機能を備えた電子楽器「マトリョミン」の演奏も体験できる。

 8月7日にはテルミンの実娘ナターリア・テルミンさんとひ孫のピョートル・テルミンさんが初来日し、トークイベントとコンサートを開催。チケットは発売後間も無く完売し、当日も盛況だったという。

 会期中は毎日11時20分、13時、15時の計3回、各20分ほどテルミンのデモンストレーション・コンサートも実施。竹内さんの弟子たちによる演奏とテルミンの解説が行われる。

 「体験コーナーやデモンストレーション・コンサートもあるので、実際にテルミンの音や演奏を楽しんで」と広報担当の新堀彩乃さん。「お子さんたちの夏休みと期間が重なるので、家族で一緒に訪れていただきたい」とも。

 開館時間は9時30分~17時。料金は、大人=800円、高校生=400円、中学生以下・70歳以上・障害者は無料。8月31日まで。

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