浜松駅前の「アクトシティ浜松」をはじめ、浜松の各所で11月3日~6日に、「世界音楽の祭典IN浜松2016」が開催される。主催は、ユネスコ音楽都市はままつ推進事業実行委員会と浜松市。
2014年12月に浜松市がユネスコ創造都市ネットワークの音楽分野に加盟が認められたことを契機に、浜松市が3年通し開催する事業の一環となる同企画。2015年は「創造都市フォーラムin浜松」が開催され、2017年には「サウンドデザインフェスティバル」が予定されている。
同ネットワークに加盟する各都市から演奏家を招き、世界の音楽を体験できる当企画。音楽監督は、リオデジャネイロ・オリンピックの閉会式で「君が代」を編曲した三宅純さん。ワールドミュージックコンサートの演出は、リオ五輪で2020年の東京オリンピックに向けて、マリオなどのキャラクターが登場した映像を製作した児玉裕一さんが手掛ける。ユネスコのネットワークを利用した企画は、世界の都市の中でも初の試みとなる。
「ジュニアオーケストラ浜松」や「浜松交響楽団」、「浜松市小学校合同吹奏楽団」、「浜松市立開成中学校吹奏楽部」など浜松の音楽団体も参加。会場は、「アクトシティ浜松」のほか、浜松駅前の浜松市ギャラリーモール「ソラモ」、浜松北口駅前広場「キタラ」、浜北文化センター(浜北区貴布祢)、雄踏文化センター(西区雄踏町)。会場ごとに多彩な演奏で街を彩る。
11月5日に、「フィルハーモニックウィンズ浜松」「浜松筝曲(そうきょく)研究会」「浜松市ユース選抜吹奏楽団」、市内音楽団体などで構成された「WMF2016 Special Band」による演奏を開催。11月6日には、世界で活躍するアーティストと「浜松フィルハーモニー管弦楽団」によって編成された、三宅純音楽監督のユニット「JUN MIYAKE -wmf2016」により、今回のための特別プログラムを披露。ほかにも、世界的トランペット奏者タイガー大越さんと「北之台雅楽アンサンブル」の共演や各国のさまざまなジャンルのアーティストたちも出演する。
同企画に先駆けて、10月30日には「ソラモ」で、浜松市楽器博物館が企画する民族音楽によるプレコンサートを開催。ヨーロッパや北米、中米、アジアの民族音楽を楽しめるプログラムとなっている。
「世界の演奏家が、どのような楽器・編成・楽曲を披露するか、ぜひ楽しんでいただきたい」と浜松市文化振興財団の後藤康志さん。「当企画は今回限りとなるが、今後も音楽をキーワードに世界と交流し、音楽を創造できる都市浜松を目指すイベントを企画していきたい」とも。
プログラムやチケットなど詳しい情報はホームページで確認できる。