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浜松市立中央図書館で外国語対応の電子書籍導入 貸し出し開始10日で予約待ちも

浜松市立中央図書館図書館サービスグループ長の吉田佐織さん

浜松市立中央図書館図書館サービスグループ長の吉田佐織さん

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 浜松市立中央図書館(浜松市中区松城町、TEL 053-456-0234)で2月10日、4カ国の外国語に対応した電子書籍の貸し出しが始まった。

 図書館のシステムに登録する上で、多言語の図書を扱うことが難しく、外国人の利用者が少ない現状の同館。浜松市が目指す多文化共生都市推進のために、外国語図書の蔵書が豊富なRakuten OverDriveとの連携によって多言語の電子図書の貸し出しが可能となった。

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 同社の蔵書は約160万冊を超え、その中からオープニング用に同社スタッフが浜松在住の外国人が使う言語で多い、英語とポルトガル語、中国語、タガログ語(フィリピン)の4カ国語をリストアップ。浜松在住のブラジル人や中国人に見てもらい、面白いものや読みやすいものなどのアドバイスをもらい選書。和書と外国語図書を半分ずつで約400冊をそろえる。

 現在約250冊が貸し出されていて、予約が付く図書も多いという。中でもナレーション付きの英語絵本20冊はすべて貸し出し中という。ナレーションの付いた絵本は、ネーティブスピーカーの流ちょうな英語の朗読があり、朗読に合わせて文章中の単語が光る仕組みになっている。朗読スピードの調整も可能で「子どもも、英語初学者にも楽しめる。英語の学習には最適ではないか」と同館図書館サービスグループ長の吉田佐織さん。外国語図書においては好きなフォントを選べたり、背景が黒く文字が白い夜用の表示に切り替えたりと、さまざまな機能が付く図書もある。英語図書には辞書機能もついているため、分からない英単語を英英辞書で調べることもできる。

 「洋書を豊富に扱う書店も少ないので、外国語の資料を手に入れることは難しく、図書館の実際の図書も、システム上蔵書数を増やすことが難しい。電子図書の導入で、言語の種類や蔵書数を効率的に増やすことが可能になった。青空文庫の導入や、ニーズを探りながら徐々に蔵書を増やしていきたい」と吉田さん。「先日行ったグローバルフェア内でフィリピン人に向けて電子図書のデモを行ったところ、反応がよく好評だった。図書館のスタッフは日本人ばかりで外国人にとっては来館しづらい雰囲気かもしれないが、これをきっかけに利用者が増えてくれたら」とも。

 市内の各図書館で浜松市立図書館の利用カードを提示し、IDとパスワードを発行することで利用できる。貸し出し点数は一回につき3冊まで。貸出期間は15日間。貸し出し予約にも対応する。