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浜名湖ウナギの資源回復活動 クラウドファンディングで支援呼び掛け

遠州灘で親ウナギを放流する様子

遠州灘で親ウナギを放流する様子

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 「親うなぎ放流連絡会(TEL 053-592-1115)」が現在、クラウドファンディングサイトを通じ「ニホンウナギの資源回復プロジェクト」支援を呼び掛けている。

 2014年、浜松うなぎ料理専門店振興会、浜名湖養魚漁業協同組合、浜名漁業協同組合、浜松うなぎ販売組合が、静岡県および浜松市、湖西市の協力を得て、「浜名湖発 親うなぎ放流連絡会」を発足。ニホンウナギの資源回復活動を始めた。

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 浜名湖はウナギの養殖発祥の地として知られ、全国的にも有名なウナギの産地としても知られているが、ウナギの稚魚は年々減少し、価格は高騰。同団体は、稚魚の減少を食い止め、浜松や浜名湖の食文化であるウナギを守るために活動している。

 現在一匹でも多く親ウナギを買い上げ、ウナギの資源回復を図るためクラウドファンディングで資金を募っている同団体。浜名湖で成長した親ウナギを市場で買い付け、放流を実施。放流するウナギは浜名湖の定置網にかかったウナギで、今までは市場に出回っていたもの。浜名湖で約10年育った親ウナギと判定されたものだけを市場で買い上げる。100~200尾たまるまで一時保管し、今切口沖合の遠州灘で放流。産卵場所と推測されているマリアナ諸島沖へ向けて帰している。産卵後、ふ化し成長したシラスウナギが日本近海に遡上(そじょう)する稚魚の回復を願う。今年は10月下旬から12月中旬にかけ放流を予定し、寄付をした中で希望者は放流に参加することができる。

 年々同事業が認知され、浜名湖の漁業者などからの寄付も増え、放流量も増加。2014年には564尾247キロを放流、2015年には696尾291キロを数えた。昨年は台風などの影響で減少したものの、2016年には2014年の約2倍の932尾410キロの実績を上げた。

 「『浜名湖といえばウナギ』というウナギの食文化を未来に残したいという思いで活動している。次世代の子どもたちにも気軽で手軽においしいウナギを食べてほしい。ウナギを食べ幸福感を得て、社会を笑顔にしていきたい」と同会会長の加茂仙一郎さん。「浜名湖はウナギに限らずアサリやクルマエビなどいろいろな魚種が減少している。私たちは浜名湖の恩恵を受けて生活しているので、浜名湖の自然の恵みを大事にしなければならない。浜名湖全体に目を向け、皆で知恵を出し合って今できることをしていきたい」とも。

 目標金額は30万円。募集は10月19日まで。